第11話 わっちはすき焼きが食べたい

「……わっちは今、猛烈にすき焼きというものが食べたい」


 私――倉橋椿のつぶやきが、赤絨毯の敷かれたロビーにむなしく響く。

 隣の少女に聞こえていないのかと不安になって、改めて大きめの声で口に出した。


「それから、ビールというものも飲んでみたい。なんでも、ラムネのようにシュワシュワするお酒らしいからのう」

「うん?」


 やっぱり話を聞いていなかったらしく、隣にいる少女――虎谷美空さんは小首をかしげながら、ようやく私の方に視線を向けた。

 彼女は今、ハンカチに刺繍を施している真っ最中なのである。一つのことに集中したら、他のことが見えなくなる性格なのだ。


 ただいま、私たちは我らが娼館『九龍館』で受付の真っ最中である。

 とはいえ、平日の昼間から女を漁りに来る人はなくて、こうして単なる暇つぶしをしているところだ。

 仕事でヘマをした罰則が、受け付けの仕事に付き合う程度で済んでくれたことは、私にとって思いがけない幸運である。


 ……その間、先輩方は花見に行ってるんだけどな!


「すき焼きにビール。これが巷で流行っているそうじゃ」

「牛肉を焼いて食べるやつだっけ? あと、泡の出る麦茶」


 虎谷さんは本来の受付係であるため、ちゃんとした制服に身を包んでいる。西洋の使用人が着ているメイド服というものだ。黒い生地に白いエプロンが良く映える。ふわっとした栗色の髪を持つ彼女にはよく似合っていた。


 対して、一介の娼婦である私はだらしない格好である。赤襦袢に白い帯を巻いただけだ。大事なところがチラチラしようが、客が来ない時間帯なのだから気にする必要はない。別に寒くもない。


 最初に来たときは驚いたものだが、今ではこのロビーも見慣れてしまった。赤い絨毯、丸いロビーに沿うよに造られた階段、中二階に飾られている西洋画、天井のシャンデリア――片っ端から高級だ。


 でも、自分の所有物でもない高級品を眺めて何が楽しいのか……。


「そうそう、そんなことよりすき焼きじゃ。わっちはすき焼きが食べたくて仕方がない。この前、館長さんがお得意先と食べに行ったらしいぞ。うらやましい」

「椿さんだって、お客様に連れて行ってもらえばいいじゃん。私みたいな小間使いと違って、お金持ちに気に入られたら一発じゃない?」


 はは、と私の口から乾いた声が漏れる。


「それが出来ないから嘆いてるんじゃ。そもそも、わっちがどうして罰則を受けてると思っておる? 仕事でヘマをやらかしたからさ。お客さんの柔肌に真っ赤な歯形を付けてしもうた……いや、あの人は強く噛んでって言ってたんだが、」

「――なんだ、二人とも。花見はどうした?」


 不意に声を掛けられて、私と虎谷さんは正面に向き直った。


 おしゃべりに夢中で気づかなかったが、目の前に着流し姿の女性が立っている。よほど気に入っているようで、春だというのに襟巻きを付けていた。腰にはなんとも重そうな木刀を差している。


 彼女は九龍館の用心棒――新藤ひばりさんである。元々は幕末の戦争に参加していたサムライで、その腕を買われて館長さんが雇ったらしい。女ばかりの九龍館で、彼女のように強い人がいるのは心強いが……幕末に活躍したってことは、


「少なくともさんじゅう――」

「留守番しなくちゃいけないんですよー」


 危うく危険なことを口走りそうになったが、虎谷さんの嘆きで上手い具合にかき消された。

 新藤さんの視線が私に止まる。


「お前は……あれか。いつもの罰則か。天井から吊されなくてよかったな」

「そう何度も吊されるわっちではない! なんじゃ、もう! 馬鹿にしおって!」

「……その口調は似合ってないぞ、椿。しゃべり方だけ一人前の遊女を真似たところで、閨の技術が向上するわけではない」


 そんなことは分かっている。

 私は懐からキセルを取り出して、煙草の葉にマッチで火を付けた。初めて出た給金で買ったものである。口にくわえて、私はスーッと煙を吸い込んだ。


「けほっ、けほっ!」

「椿さん、大丈夫?」


 むせた私の背中を虎谷さんがさする。

 新藤さんはサッと私の手からキセルを奪い取り、自分でスパスパと吸ってしまった。


「むせるくらいなら吸うな。背伸びばかりしていても、ろくなことはないぞ」

「むぅ……」


 技術がからっきしなら、せめて見た目や雰囲気だけでも一人前になりたい――そんな考えが浅はかであることは私も分かっているのだ。だが、やらないよりはマシだと思う。マシという程度にしがみついている悲しみがそこにはある。


 シュンとした私を見かねてか、虎谷さんが新藤さんに話題を振る。


「椿さんがすき焼きを食べてみたいんだそうです。あとビールも。新藤さんなら、どうにか出来たりしませんか?」

「ふむ……それくらいなら、食わせてやれない額でもないが、」

「本当に?」


 これは思わぬ幸運――私の背筋がシャンと伸びた。

 現金なやつめ、という感じに新藤さんが薄い目をする。


「私にも少しくらいなら貯金がある。哀れな娼婦にすき焼きとビールを馳走することは出来るさ。だが……ただ単におごるだけでは簡単すぎる。何一つの努力もなしに、ご褒美が与えられるのでは筋が通らないからな」

「えー」


 不平を漏らす私に向かって、新藤さんは煙草の煙を吹きかけた。

 わっぷわっぷ。


「よし、倉橋椿。君には人を探してもらうことにしよう」


 ×


 新藤さんの指令は実に不可解なものだった。

 キャシーという名前の少女を捜し出す――異人の娘を捜すという時点で難易度は高そうであるが、続いて提示されたヒントが逆に問題を難しくしていた。


 かつて九龍館が『九龍堂』と呼ばれていた頃、新藤さんはそのキャシーという少女と出会ったらしい。娼婦だったか使用人だったかは分からないが、彼女に剣術の稽古を付けてあげたそうだ。


 新藤さんが再び彼女に会いに来たのは、年号が明治に改められてから――すなわち、九龍堂が九龍館になってからである。だが、九龍館の少女たちは「キャシーなんて人は知らない」の一点張りで、全く消息が掴めないのだという。


 けれども、新藤さん曰く――キャシーは今でも九龍館にいるらしい。


「今になって思うと……彼女と出会った空間は、尋常な場所ではなかったように思える。時間もおかしかった。私たちは四刻ほど剣術の稽古をしたが、九龍堂の玄関に戻ったときは一刻も経過していなかった。あそこは――異界であったように思えるのさ」

「そんな、おとぎ話みたいな……」


 かつて九龍堂は不思議な世界と繋がっていた。だから、西洋風の館に建て直した現在でも、そのような現象が起こるはずである……新藤さんはそう言いたいのだろう。意外に浪漫主義的なところがあるものだ。


 まぁ、文句を言っていても仕方がないので、私はかなり真面目にキャシーを捜し出すことにした。捜索には虎谷さんも協力してくれた。彼女もすき焼きとビールには興味があるらしい。人手は多い方が良い。


 だが、捜索は難航を極めた。


 九龍館では幽霊が目撃されたり、不気味な音が聞こえたりすることがよくある。私も何度か経験があるが……それも大体は柳が幽霊に見える類の現象だ。先輩たちが新人をびっくりさせるため、イタズラを仕掛けてくることも多い。

 ましてや、どこか別の世界と繋がるだなんて――大げさにもほどがある。

 虎谷さんに至っては、


「私、幽霊とか一回も見たことがないんだよねー、えへへ」


 超常現象との接点が全くないという始末である。


 すき焼きとビールをおごってもらうため、私と虎谷さんが奔走している――その話は九龍館中に知れ渡ったが、単に失笑を買うだけだった。誰も彼も「お客さんに連れて行ってもらえばいいのに」の一辺倒である。


 ともあれ……だ。

 ようやく、私は有力っぽい場所を見つけることが出来た。


 それが中庭にある涸れ井戸である。かつての九龍堂を潰す際に、まだまだ使えるということで残されていたのだが……洋館に建て替えた頃、唐突に水が涸れてしまったらしい。以来、ふたをしたまま放置されている。


 貸本屋で借りた本に書いてあったことだが、井戸というのは異界に続く入り口の一つであるらしい。地面に開けられた穴というのは――たとえば、おむすびころりんの昔話のように、地下世界と繋がっているのだとか。


 試してみる価値はあるかもしれない。先輩たちは馬鹿にするだけだったが、人から嘲笑されるような発想が常に歴史を変えてきたのだ……と借りた本にも書いてあった。


 だが――


「……なにこれ?」


 ふたを外すまで気づかなかったのだけれど、井戸はすっかり埋め立てられていたのである。

 落下事故を防ぐための配慮なのだろう。井戸の中に下りたとしても、膝を抱えて丸まらなくては頭が出てしまう。


 念のため、私は井戸の中に下りて丸まってみる。


「すき焼きとビールのためとはいえ、わっちは何をやっておるんじゃ……」


 拗ねた子供が押し入れの中に隠れているわけじゃあるまいし。

 一転して気分がしらけてしまい、私は涸れ井戸から顔を出す。

 だが、そこで私の目に飛び込んできたのは――洋館とは似ても似つかない、太い柱と梁で囲まれている土間だった。


 ×


 ここは九龍館ではない。もちろん、九龍館にだって台所はあるけれど、ちゃんと西洋風の造りになっているのだ。大きなカマド、石造りの洗い場、修復箇所の見られる土壁……似ても似つかない。

 そもそも、顔を引っ込めた一瞬で風景が変わったのだ。


 試しに土間の戸を引いて、廊下の様子を眺めてみる。周囲には障子や襖が並んでいて、柱には魔除けっぽいお札が貼ってあり、漂う空気のにおいも土っぽい。


 廊下の突き当たりに少女の姿が見える。髪の毛は綺麗に結い上げ、艶やかな着物を着崩している。着物はともかくとして、九龍館に髪を結っている人はもういない。みんな、現代風の髪型にカットしてもらっているのだ。


 やはり、ここは九龍館ではなく……かつての九龍堂なのだろうか? 文明開化が起こる前――サムライが刀を振りかざし、日本の明日を巡って戦っていた世界なのだろうか? にわかに信じがたい話だけれど、今はその可能性を信じるしかない。


 私は井戸の方に振り返る。あの井戸に再び体を沈めれば、きっと私の住んでいた世界に戻れるはずだ。

 意を決して廊下に踏み出す。私の格好が洋装だったなら、すぐに住人たちの目についてしまうことだろう。けれど、今日も私は一張羅の赤襦袢だ。多少は疑いの目をかけられても、自分も住人の一人であるとしらを切れるかもしれない。


 ここが九龍堂だというのなら、どこかにキャシーという少女がいるはずである……いや、新藤さんは「キャシーと出会った場所が、不思議な場所だった」と言っていたんだっけ? だとしたら、キャシーのいる場所は九龍堂ではない? あれれ?


 頭がこんがらがりそうになりながら、私は人のいそうな場所を探して歩き回る。だが、進めば進むほどに人の気配から離れていってしまう。少女たちの話し声、空気中に漂うお香の匂い……それらがだんだんと希薄になっていくのだ。


 気持ちを落ち着けるために、キセルで煙草を吸うことにする。

 そして、マッチで葉っぱに火をつけて、とりあえず一息吸ったときだった。


「――おい、そこの女」


 背後から声をかけられて、私はびっくりしながら振り返る。


「そうそう、お前だ。ここの女だろう?」


 そこに立っていたのは、着流しに襟巻きの女サムライだった。


「し、し、しんどうさ――」

「けむたっ! 煙草の煙を吐きかけるなっ!」

「ご、ごめんなさい……」


 煙草を吸うのは止めて、とりあえずキセルを引っ込める。吸い殻を捨てる場所がないので、詰め替えたばかりの葉がジリジリと消費されていった。


「……それにしても若い」


 素直な感想が私の口からこぼれる。


 私の世界で見慣れている新藤さんは、幕末の戦いで活躍したお姉さんである。だが、目の前にいる新藤さんは私と大差ない年齢だ。高い位置でくくった髪の毛が、馬のしっぽのように垂れていて可愛い。


 新藤さんは不満ありげに私のことをにらみつけた。


「若いのが不満か? お前だって新米って感じに見えるがな」

「べ、べ、べ、べつにそんなことは……」

「……まあいい、他の女にする」


 ぷいっときびすを返して、彼女はスタスタと廊下の奥に歩いていく。

 若かりし頃の新藤さんと、危うく閨を共にしてしまうところだった。そんな間違いを犯してしまったら最後、二度と彼女の顔を直視できなくなる気がする。


 ――いやいや、待て待て。さっきの新藤さんを追跡すれば、目当てであるキャシーという少女のところに行くはずではないか? 九龍堂を新藤さんが訪れたのは、ただの一度きりであったはずだ。


 赤襦袢の裾をつまみ上げ、私は新藤さんを追いかけて走った。


 ×


 ……新藤さんが全然見あたらない。

 涸れ井戸が過去の世界と繋がっているという時点で変だった。だが、この九龍堂も負けず劣らずに変である。先ほど角を曲がったはずの新藤さんが、すぐさま追いかけてみたのにもういなくなっている。


 廊下は直線で分かれ道はない。障子や襖もない。まさか、忍者屋敷のような隠し扉があるのではないかと、壁をコンコンと叩いてみたりもした。だが、どこにも通路が隠されているようなところは見あたらない。


 深追いするのも危険だろう――そう考えて、くるりと振り返ったときである。

 真新しげな廊下が目に入った。


 床が板張りなのは同じだが、その廊下にはガス灯のようなものが天井にぶら下がっているのである。そして、左右の壁にはドアがいくつも連なっていた。時代的なことを考えると、九龍堂にドアがあるとは考えにくい。


 では、九龍館にこのような廊下が存在していただろうか?

 答えは『ない』だ。


 新藤さんはキャシーと『不思議な場所』で出会ったと言っていた。単に九龍堂で出会ったとは考えにくい。九龍堂でも九龍館でもない、全く別の場所で二人は会ったのかもしれない。ならば、この真新しい廊下は限りなく怪しい。


 振り向いて退路を確認する。

 土間に続く廊下は残っていた。

 私が意を決して、見知らぬ廊下に足を踏み出そうとすると――


「おや?」


 ドアを押し開けて、何者かが廊下に姿を現した。

 未知との遭遇だ。相手が私と同じような格好なら、ごまかすことも可能かもしれない。けれども、あまりにも時代的な差異が大きすぎて、一発で不審者であると判断されることも大いにあり得る。

 だが、事態は緊張の一瞬を軽く飛び越し、私に気絶しそうな衝撃を与えた。

 現れた何某はニヤリと笑う。


「なんだ、なんだ。明治時代のわっちじゃないか」


 ドアの奥から出てきたのは、赤紫色の作業服みたいな格好をした『私』だった。


「え、あ……え?」

「驚きすぎて声も出ないか。思い出すのう。わっちも当時、かなりビビッた覚えがある」


 硬直する私の元に、彼女はずいずいと歩み寄ってくる。


「しかし、過去の自分と顔を合わせるってのは、タイムパラドックスの問題的には大丈夫なんじゃろうか? それとも、流行の世界線がなんとかっていうアレじゃろうかのう。難しいことは分からぬが、こういう巡り合わせは大事にしておくべきか」

「あ、あの!」


 やっと声が出た。

 聞きたいことは色々あるが、今は目的を達成しなければ。


「キャシーという人を知ってますか? 新藤ひばりという人が、ぜひ会いたいと……」

「会えるかどうかは少女九龍城の気分次第じゃな。だが、安心しておけ。新藤さんの想いは決して無駄にならない。それはわっちが保証する」

「は、はぁ……」


 未来の自分(?)の言っていることだから、一応は信用に値することなのだろうか……。

 作業服姿の彼女が、私の肩に馴れ馴れしく腕を回してくる。

 それから何を思ったのか、


「自分と同じ見た目だが、お主はなかなか可愛いのう」


 おもむろに私の唇に――むに。


「うわわわわ! キッスされた! 未来の自分にキッスされた! きゃーっ!」

「この時代のわっちは純粋じゃな。キャラも簡単にブレる。なにより、そう……」


 大暴れする私の耳元で、彼女は意地悪そうに囁いた。


「お主、夜のお仕事が下手っぴだろう? ちょっと特訓していけ」


「へ?」

「あの井戸を通れば九龍館にはいつでも帰れるからのう。時間はたっぷりあるぞ。なに、心配する必要はない。お主の体が極意を習得するまで、わっちがたっぷり、ねっとりと、手取り足取り教えてやるさ」


 かぷっと耳を噛まれる。

 途端、私はその場に腰を抜かしてしまい……気が付けば、未来の私に体をズルズルと引きずられているのだった。


 ×


 一ヶ月後、私と虎谷さんは新藤さんの自室を訪れていた。

 新藤さんの自室は離れ家になっていて、九龍館とは違った純和風の造りになっている。部屋の中心には囲炉裏があって、私たちはそこですき焼きに舌鼓を打っているのだった。当然、流行のビールも一緒に味わっている。


「ぷはーっ! わっち、この日のために生きておった!」


 なにこの、飲めば飲むほど癖になっていく感じ。ビール半端じゃない。たぶん、数十年したら日本を席巻することは間違いない。


 新藤さんも気に入ったようで、金色の不思議なお酒を堪能している。その一方、虎谷さんは「にがっ!」と薬を飲まされたような顔をしていた。


 未来の私に捕まってから、私は彼女から仕事の極意を教え込まれていた。たぶん、体感で一週間くらいはあっちの世界にいたと思う。極意を身につけて帰ってきた私は、それから九龍館のトップに一気に上り詰めたのだった。


 で、お給料もたっぷりともらえたので、二人にすき焼きとビールをおごっている次第だ。本当はすき焼き屋まで行きたかったのだが、仕事のスケジュールが立て込んでしまって、出かける暇がないのである。人気者になると、それはそれで不便だ。


 キャシーを見つけられなかったことについて、新藤さんは怒りもしなかったし、悲しみもしなかった。きっと、彼女の中ではとっくに決着のついていることなのだろう。未来の私が言っていた通りに「想いは無駄にならないはずです」とだけ伝えておいた。


 結局のところ、気になるのは私自身のことである。未来の私がいたのは、果たしてどれだけ未来のことなのか……今から待ち遠しくて仕方がないのだ。


 上機嫌になった虎谷さんが、私の太ももに膝枕を借りる形で倒れかかる。


「ねえねえ、椿さん。私、またすき焼き食べたいなー」

「ふふふ、わっちに任せておくといい。また上客をつかまえて、ガッツリとお給金を稼いでやるからのう!」


 食後の一服と言うことで、口にくわえたキセルに火を付ける。

 でも、煙草を吸う特訓はしていなかったので、やっぱりコホコホとむせてしまった。



(おしまい)

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