第2話 香澄さんの鍵穴
進学する学校まで二駅……ただのそれだけで選んでしまったの運の尽きだ。
この女子寮に引っ越してきたとき、私――竹原涼子は本気でそう思っていた。
なにしろ、管理人が「誰がどの部屋に住んでるのか、全然わからないんだよね」とさじを投げる女子寮である。それに加えて、住人はおろか、部屋数すらも分かっていないらしい。住人が勝手に増改築をしているせいで、いつの間にか、天井裏や床下に新しい部屋が出来ていることもしばしば……だとか。
そんな迷路構造のせいで、引っ越してきたばかりの頃はとにかく迷った。玄関から自室に帰るだけでも、いちいち大声で先輩住人を呼んでいた。彼女たちも最初は不思議構造に悩まされていたようで、何度も根気よく道順を教えてくれた。
私はたびたび、案内してくれる住人たちに質問した。
「このメチャクチャな構造が嫌になったりしないんですか?」
けれど、大抵の住人はこう答えた。
「慣れれば楽しいよ」
あるいは、次のように答える人も多かった。
「みんな、どこかおかしいんだ」
それが結構冗談ではなく、少女九龍城の住人である少女たちは大体どこかがおかしい。
そもそも、ちゃんと学校に行っているのか疑いたくなる人がいる。女子学生のための女子寮――という話を聞いていたが、明らかに『朝に寝て、夜に起きる生活』をしている少女がいるのだ。
勇気を出して「学校はどうしたの?」と聞いてみたら、
「あほらし」
とだけ答えて、とある少女は赤襦袢をズリズリ引きずりながら去っていった。
かなりワケが分からない。
他にも幽霊を頻繁に見たり、階段をのぼったと思ったら下っていたり、頭上から電車の走る音が聞こえてきたり……怪現象にやたら遭遇する。
ただ、先輩住人の「慣れれば楽しいよ」という言葉は本当であるらしい。
引っ越してきてから一年――私は後輩を案内できる立場になっていた。
大声で助けを呼ばれては、自室や食堂から玄関に向かって走っていく。そして、丁寧に道順を教えてあげるのだ。とはいえ、私にも分からない道順はたくさんあるので、困ったときはチズちゃんに聞くことにしている(ちなみにチズちゃんとは、少女九龍城の地図を作ろうとしている地図フェチの変な子だ)。
でも、私が少女九龍城での生活を楽しめているのは……やっぱり大部分では『彼女』のおかげだろう。
恥ずかしながら、私は少女九龍城の住人――西園寺香澄さんに恋をしているのだ。
名前からしてお嬢様っぽい……というか、実際にお嬢様だ。私とは比べものにならないような伝統ある私立の女学園に通っている。そんな彼女がどうして少女九龍城に住んでいるのかは分からないが、とにもかくにも出会えた奇跡には感謝だ。
カラスの濡れ羽色をした髪の毛。触ったらとろけてしまいそうな柔肌。奥深くて意志の強い瞳。ただ歩くだけでも、生まれや育ちの違いが分かる。きっと、品の良い香水を使っているのだろう……そばにいると甘くていい匂いがする。
どこか変な少女九龍城の住人も、彼女にだけは礼儀正しく接している。
香澄さんは一輪の花だ。
この底知れない迷宮に咲いている気高くも可憐な花なのだ。
私はそんな彼女に恋をして、毎日のようにドキドキしているのである。
×
その日、私は小さな鍵を拾っていた。手のひらに載せて握り込むと、自分が何を握っているのか忘れてしまうような小ささだ。
拾った場所は自室前の廊下である。玄関の比較的近くにある広い通路で、例えるならば少女九龍城のメインストリートといったところだろう。食堂や風呂場にも通じている良心の固まりのような廊下だ。
そういったわけで、自室前の廊下は少女九龍城の中でも特に交通量が多い。落とし物を見つけることもたまにある。今回はそれがたまたま鍵だった――という話なのだが、私はその小さな鍵に興味を引かれていた。
少女九龍城には開かずの扉がたくさんある。時には「RPGかよ!」とツッコミを入れたくなるような宝箱が出てきたりする。そのため、こと『鍵穴』については困ることがない一方、開かずの扉を開ける鍵がないのだ。
拾った鍵のサイズ的には、机の引き出しか……あるいは日記帳の錠前か、その程度を開けるのが良いところだろう。でも、私の頭の中から『もしかしたら』という希望が離れない。もしかしたら、スゴイ扉を開け放つスゴイ鍵なのかもしれない。
一年前だったら、すぐさま管理人さんの元に届けたことだろう。けれど、今は少女九龍城の構造にも慣れてきて、見知らぬ場所に対する好奇心も湧いてきている。未知の発見を成し遂げてみたい――そんな欲が出ていたのだ。
そういったわけで、私は鍵に合致する鍵穴を探すことにしてみた。
ただ、小さな鍵で開く扉は見つかることなく、あっという間に一ヶ月が過ぎてしまった。
こりゃダメだ、と私は思った。
そもそも、誰が落としたのかも分からない鍵を一ヶ月も手元に置いておくべきではない。持ち主は間違いなく困っているはずである。その点も含めて、私は持ち主を捜し出し、しっかりと謝らなければいけないだろう。
そうして、一ヶ月ぶりに常識(というか正気)を取り戻して、私は小さな鍵を持って食堂に向かった。
×
時刻はもうすぐ午後七時ということで、食堂には三十人近い少女が集まっていた。
六人掛けのテーブルが十個ほど並んでいて、少女たちは思い思いの場所に座っている。定員オーバーになるほど集まっているグループもいれば、たった一人でテーブルを占拠している人もいる。
少女のサラダボウルとでも表現すればいいのか……セーラー服、ブレザー、ジャンスカ、ワンピース、私服、パジャマ、下着まで、とにもかくにも姿が様々だ。年齢も下は小学生から上は大学生まで幅があり、とどめに「どう見ても日本人じゃないよね?」というのも多い。
奥にあるキッチンでは、管理人さんと料理当番が夕食を作っていた。美味しそうな麻婆豆腐の匂いが漂ってきて食欲をそそられる。
ちなみに食費は家賃と別個に集められている。自炊の出来る人、外食メインの人、食べなくても生きていける人(?)は食費を支払わなくても良いのだ。ただ、食費を払わずにタダ飯にありつこうとすると、管理人さんから容赦ない制裁が加えられる。
食堂を見回すと、友人たちと話しているチズちゃんの姿もあった。
ここ最近、メイクやファッションを気にし始めて、彼女は劇的に美少女化していた。一ヶ月に一度くらいの頻度で顔を見せる住人が、唐突に可愛くなったチズちゃんを見て「どちら様ですか?」と尋ねたほどだ。
鍵の持ち主が現れなかったら、とりあえずチズちゃんに譲るという選択肢もあるだろう。少なくとも、私よりは効率よく鍵穴を探してくれるはずだ。
そして、みんなに向かって問いかけようとしたら――
「大変だ、大変だ、大変だぁーっ!」
食堂のドアを蹴り開けて、住人仲間の虎谷スバルさんが飛び込んできた。
小さな体躯、ふわふわとした髪の毛、人なつっこい性格……少女九龍城の中でも、特に交友関係の広い子である。一年前に引っ越してきた私にも、その日のうちに話しかけてくれた優しい少女だ。
その彼女の後ろから、凛とした美貌の少女が姿を現す。
続いて食堂に入ってきたのは……私の片思い相手である西園寺香澄さんだった。
食堂中の注目を集めて、虎谷さんがみんなに伝える。
「香澄さんの大事な鍵がなくなったんだって!」
ざわつく少女たち。
途端、私の胸ポケットにしまってある小さな鍵がズンと重くなった気がした。
「細かいことは覚えてないので、私はこれで。デュワッ!」
虎谷さんはそれだけ言って、オーディエンス側(テーブル席)の方に移動する。
香澄さんが一歩前に踏み出すと、ざわついていた少女たちがしぃんと静まった。
そして、彼女は語り出す。
「……実のところ、私はとても落とし物の多いたちでして、鍵をなくしたのは一ヶ月ほど前の話になります」
落とした時期が一致している。
ということは、やはり私が拾ったのは香澄さんの鍵なのだろうか?
「日記に付いている南京錠の鍵でして、指先でチョンとつまめるくらいの小さいものです。実のところ、私は日記を毎日付けることが趣味でして、鍵をなくしてしまって非常に困っています。どうか、ご協力をお願いいたします」
サイズも合っている……確定だ。
私の拾った鍵は、香澄さんの日記帳を開けるための鍵だったのだ。
その時、管理人さんがキッチンから声を張り上げた。
「夕食が出来たぞー、配膳を手伝いなーっ!」
香澄さんも含め、少女たちが返事をしてキッチンに向かう。
その一方で、私はたった一人だけ食堂を出て行った。
私の中にいる悪魔が「香澄さんの日記を読みに行こうよ!」と囁いたからである。
×
少女九龍城にセキュリティというものはない。そもそも、盗むような価値があるものを持ち込む意味が、この少女九龍城にあるかどうかが疑問だ。それに……ここには変わった少女がたくさん住んでいるけれど、住人の部屋に勝手に入る礼儀知らずは全然いないのだ。
私のようなのは例外だ。
ちょっとした小悪党だ。悪魔の誘惑に負けちゃったのだ。
案の定、香澄さんの自室にも鍵が掛かっていなかった。ドアノブをひねると、立て付けの悪い木製ドアがギギィと音を立てて開いた。
夕食を食べている間、香澄さんは自室に戻ってこない。二十分……いや、慎重さを重ねて十分以内には片を付けたい。なにも香澄さんの全てを知ろうというわけではない。日記をちょっとだけ読んで、彼女の内面に触れられたらそれでいいのだ。
入室して、後ろ手でドアを閉じる。
息を吸い込む。
「あは……香澄さんの匂いだ」
じゃない!
匂いを堪能している場合か!
香澄さんの部屋に入って、まず目に止まったのが天蓋付きのベッドである。部屋の三分の一を占拠する大きなもので、いわゆるダブルベッド並の広さだ。レースのカーテンが下がっていて、ふっくらとした枕と布団が置いてある。
飛び込んだりしたら気持ちよさそうだけど……ここは我慢して日記を探す。
まず最初に気になったのは勉強机だ。本立ての間、引き出しのなか、足下をチェックしていく。けれども、なかなか日記は見つからない。香澄さんは日記を書くのが趣味だと言っていたけれど、すぐ手の届くところには置いておかない人のようだ。
次は本棚を調べてみる。少女漫画や大衆文学のハードカバーに混じって、イラスト付きの少女向けレーベルもあった。これはこれで意外な発見である。けれど、日記らしきものは見あたらない。
「と、なると……」
残すところはクローゼットである。
私はもう自分の行動を制御できなかった。盗み読みどころではなく、やってることが完全にドロボウである。見つかったら、まず間違いなく言い訳は出来ないだろう。香澄さんからは軽蔑されるに違いない。
そのことが分かっているのに、私はクローゼットを開け放つ。
香澄さんの制服を着てしまいたい欲求を抑えて、プラスチック製の洋服入れを開けていく。一番下の段は冬服で、防虫剤の匂いが漂ってきた。下から二段目は学校指定のジャージ。下から三段目は――全部ブラジャーだった。
小降りで可愛いブラジャーばかりで、私は思わずそっと両手で包み込んでみる。上質なシルク素材が触ってて心地よい。香澄さんのバストがこのブラジャーに包まれていることを想像して、なんだか変な気分になった。
洋服入れを閉じる。
他に日記のありそうな場所は……改めて考え直して、私はふと思いついた。
天蓋付きのベッドに乗り上がって、羽毛でふっくらとした枕をどかしてみる。すると、革張り表紙の豪華な日記帳が出てきた。ちゃんと南京錠が付いている。私の勘が大当たりだ。きっと、香澄さんは眠る前に日記を書いているのだろう。
ベッドの上にぺたんと座って、私は制服の胸ポケットから鍵を取り出した。そして、日記に付いている南京錠の鍵穴に差し込む。
思い切り右にまわ……らない?
念のため、左にも回そうとしてみるが――鍵は微動だにもしなかった。
まさか、ここまでシチュエーションが完璧なのに、人違いならぬ『鍵違い』というやつなのだろうか? なんという徒労だ。香澄さんの本音がしたためられた日記は目前にある。ここでお預けをくらってたまるか!
たぶん、コツが必要なのだろう。古いドアとかにありがちなやつだ。
ふん! はっ! どうだ!
そうやって、私が南京錠と格闘していると――
「――鍵が違いますよ、竹原さん?」
唐突に背後から声を掛けられた。
ビックリして軽く死ぬかと思った。
恐る恐る振り返ってみると、ベッドの脇に香澄さんが立っていた。彼女は私のことを無表情で見下ろしている。怒っているのか、気味悪がっているのか、それすら読み取れない。何を考えているのか分からないのが逆に恐ろしい。
「竹原さんの挙動がおかしかったので、早めに戻ってきましたが正解だったようですね。そして、その鍵は日記帳を開けるためのものではありません。私のものであることは間違いないのですが……」
「え、あの、その、」
拾ったものを一ヶ月も返さなくてごめんなさい。勝手に部屋に入ってごめんなさい。部屋をあさったりしてごめんなさい。日記を勝手に読もうとしてごめんなさい。生まれてきてしまってごめんなさい。
謝るべきことはたくさんあったのに、私の口から思わぬ言葉が出た。
「私、香澄さんのことが好きだから、その、お願いだから、嫌いにならないで……」
自分に言っておきながら意味不明だ。
バレたら軽蔑されると分かっていたはずなのに、今になって許しを請おうとしている。加えて、告白としては最悪のタイミングだ。気持ち悪いと鼻で笑われて、みんなからも嫌われて、少女九龍城に居場所がなくなるのだ。きっとそうなのだ。
私は泣きそうになっていた。
指先でツンツンされただけで号泣しそうだった。
だというのに、
「……それよりも、竹原さん?」
全く気にもしていない風に、香澄さんは淡々と話を進めた。
「その鍵が日記の鍵でないのだとしたら、いったい何の鍵なのか気になりますよね? せっかくなので、その疑問に対して答えておこうと思います」
「え、あ、はい?」
確かに気になってはいるけれど、そんな場合では……。
動揺する私を余所に、香澄さんはおもむろに制服のスカートに手を掛ける。
そして、たくし上げた。
プリーツスカートの下から現れたもの……それは銀色に輝く鋼鉄の貞操帯だった。
おへその下から股下にかけて、なめらかな金属のフレームが肌に張り付いている。指一本すら差し込める隙間がない。大事な部分は金属板が二重に仕掛けられていて、けれども最低限の隙間はあって、たぶんトイレには行けるのだろう。だけど、金属板はしっかりと南京錠で固定されていて、どうあがいても鍵なしでは外せない。
香澄さんはその場でくるりと回ってみせる。
貞操帯はT字型になっていて、彼女の丸いお尻が丸見えになっていた。
「実のところ、私の父は非常に過保護な人でして、私が悪い男に襲われたりしないように、この貞操帯を付けさせました。竹原さんもご覧の通りになかなか見事な構造で、用を足すにも困らず、シャワーで中を洗浄することも出来ます」
「そ、それは、すごいですね……」
「ええ、すごいです。過保護な父は私を男から遠ざけようと、私に貞操帯を付けさせたまま、この女子寮……少女九龍城に送り出しました。以来、私は月に一度のメンテナンスを除き、貞操帯を付けたままなのです」
香澄さんはスカートをたくし上げたまま、ぺたんこ座りをしている私に近づいてくる。
近くで見てみると、なおのこと貞操帯の構造がよく観察できた。股下を隠している二重の金属板は、穴が互い違いに開いているのだ。これでは指どころか、細い棒状のものすら入らないだろう。
唐突に彼女は言った。
「そして、実のところ……私はひどくみだらなのです」
「えっ?」
貞操帯に見入っていた私は、香澄さんの思いもしない発言に固まってしまう。
香澄さんが右手の人差し指で、貞操帯の輪郭とツツーっとなぞった。
「幼い頃は普通でした。けれど、この貞操帯を付けられてから、なぜだか無性に体がうずくようになったのです。少女九龍城に来てからは南京錠の鍵を自分で管理するようになり、このまどろっこしい金属板を好きなときに外せるようになりました。金属板を外せば、どうにか指くらいなら入る隙間が出来ます」
私と香澄さんの目が合う。
「……想像しました?」
顔が熱くなるのを感じた。きっと真っ赤になっているはずだ。
「毎夜のように私は一人遊びに興じていました。けれど、その日課が出来なくなって大変困っています。そうです。私が大切な鍵をなくしてしまい、竹原さんがそれを拾い、一ヶ月間も返してくれなかったからです。一ヶ月も日課を禁止されて、私の体はおかしくなってしまいそうなのです……」
私のあごに指を添えて、香澄さんは自分の方に向けさせる。
その時になって、やっと気づいたことなのだけれど……彼女の頬もかすかに紅潮しているのだった。
「さて、竹原さん。あなたは私のことを好きと言いましたね? あなたの好きな私が、一ヶ月も一人遊びを禁止されています。この物々しい金属板の向こう側には、みだらになった私の大切な部分があるわけですが……どうしますか、竹原さん?」
夢にも思わなかった問いかけだ。
私は小さな鍵をつまみ上げて、金属板を固定している南京錠に差し込んだ。
「あの……その、いただきます」
×
「最近、涼子ちゃんと香澄さんって仲が良いよね。付き合ってるの?」
数週間後のことである。
私と香澄さんが食堂でテレビを見ていると、不意に虎谷さんが質問をぶつけてきた。
周囲の少女たちも気になっているようで、私と香澄さんに食堂中の注目が一気に集まる。変わった女の子が多いといえども、やっぱり恋の話は大好物なのだ。
「えーと、その、なんというか……」
人から注目されるのに慣れていなくて、しどろもどろになってしまう私。
その代わりに、香澄さんがハキハキとした口調で答えてくれる。
「実のところ、私はとても落とし物の多いたちでして、」
「それは知ってるよー」
「ええ、それなので、日記帳の鍵を竹原さんに預けることにしたのです」
すると、虎谷さんが小首をかしげた。
「あれ? 日記は毎日付けてるんじゃなかったっけ? それで、鍵を誰かに預けるなんて、なんかすごく面倒くさそうだよね……」
「いえ、毎日するのは止めたのです。毎日するよりは、たまにする方が楽しいですから」
すんなりと謎が解けてしまって、少女たちは「なんだ、普通じゃん」という感じに興味を失っていく。テレビに視線を移す少女、お菓子を食べ始める少女、リビングから出て行く少女……などなど。虎谷さんも友人らとのおしゃべりに戻った。
私は香澄さんに体を寄せる。
肩と肩をくっつけながら、彼女の耳元でそっと囁いた。
「次の日記はいつにする?」
(おしまい)
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