君が好きかは分からない

@sakuhima

第1話彼女と友達

俺たち三人は、幼稚園からの仲だった。

近すぎて、気付かなかったのかもしれない。

二人がどれだけ僕が好きなのかに。



いつものように、僕は校門で彼女を待っていると、彼女はいつものように校門に現れた。

「待たせた?」

「今来たとこ」

恒例になっている会話を交わし、ゆっくりと歩き出す。

彼女の名前は優香、俺の幼馴染で彼女だ。小さい頃からの付き合いで、何でも話せる仲だ。

二人で他愛もない会話を交わしていると、別の学校の校門に着く。

「待った?ごめんな、こいつが遅くて」

「な、さっき今来たって、言ったじゃない」

「二人とも仲いいね」

彼女の名前は彩花、こちらも幼馴染で、小さい頃からの仲だ。

俺と優香と彩花は、小さい頃からの仲だった。

俺が優香と付き合い出して、彩花が私立の高校に通い出してからは、三人で会うことは少なくなったが、今でも連絡を取り合い、一緒に帰る仲だ。

俺達は親友だ。


二人の目が、お互いを睨み合っていることに、俺は気付かなかった。


2年前

場所「誰かの家」

日時「午後3時」


私達は、あの日約束した。

抜け駆けはしない事、もししたら。



力尽くでも取り返すって。

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