夜明けまえ 上羽理瀬様
公園で小説を読んでいましたら、犬に逃げられたおじいさんに話しかけられました。
白黒子犬のナナちゃんが走り抜けていってしまったそうです。
ええー……漫画かいな……。
山林の公園でしたので探しましたよ山道の中。
コース外の林間に落ちていないか覗きましたが、一向に見つかりません。
別のルートを探そうとしたら、今いる場所から反対側の丘から、ワンちゃんがかけてきました。
ナナちゃんでした。
というかどうやって反対の丘まで行ったのだろう?
結果的になにもしていませんが、見つかって良かったです。
いえいえおじいさん、お礼の言葉なんていいのですよ。
現金かお孫さんをください(ゲス顔)
夜明けまえ 上羽理瀬様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054881453871
スパイアクションというよりは、人間ドラマ的な側面が強い作品ですね。
日本だけに留まらない、世界を股にかける組織の一員になった主人公たちが、組織のあり方に一石を投じるような内容です。
まだ若き組織のエースといっても過言ではない、都築上総が物語の中心にいます。
彼はとんでもなく優しい。
甘いではなく、優しいのです。
誰かのために、自分を犠牲にするような、ある意味では不器用な人なんです。
そんな男の生き様が、作者様の描きたかったひとつなのだと感じました。
本作の売りとは、裏切りにつぐ裏切りの読者の予想を覆してくるどんでん返し展開なのでしょう。
ちょっとだけ触れますが、今まで味方だったらキャラクターが、なんらかの理由から敵側に回るという展開も、ある種の王道です。
それは身近な人物であればあるほど、驚きと絶望感がまして、なんらかの決着がついた際には、大いなるカタルシスを得られます。
王道の展開と裏切りの展開がバランスよく散りばめられた物語は、読者をハラハラさせる楽しみのバッチリ詰め込まれた物語となることでしょう。
ただ、ごめんなさい。
物語をもう少し小分けにして頂けると助かります。
おそらく一章に一万字くらいだと思うのですが、読む方としては、少々厳しかったです。
「この章は読んだぜ……次も同じくらいやん(ずーん)」と軽く叩きのめされました。
あと、ここは好みの問題ですが、
彼こそは、生きて罪を償わせるべきだと思いました。
戦略としての行為だったこと、あまりにも厳しい世界で生きすぎたこと、そして抱えているどうしようもない、アレ。
それを抱えて、諦めていても生き永らえさせて欲しかったです。
ある意味では物語の象徴ですから。
濃厚なドラマをお求めの方は、読んでみてもよいのかもしれません。
相変わらず自分の小説にもブーメランを飛ばしました。
今日も見事に自分に刺さりましたね、ええ。
例によって後の祭りの話ですが、1話1話の文字数がだいぶバラついているのですが、一番長かったのが5-2のほぼクライマックスで7200字(ながっ)。
読み返してみると、非常にきつい。いくら思い入れあるからってやりすぎてた……。
色々読んでいるうちに、読者視点というものを、もっと磨いていければと思いました。
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