ソーレディの歌-Unsung suns Lovesong- 糾蝿カフク様

 実はずっと気になっていた作品です。他のところで作者様をお見かけしたので。


 ソーレディの歌 Unsung suns Lovesong- 糾蝿カフク様


 https://kakuyomu.jp/works/4852201425154919369


 おいしいうちに、私を食べてくださいという、なかなかに度肝を抜かれる展開。


 魔王と人間の、種族間の物語なので成立する展開です。


 散々暴虐の限りを尽くされた少女ソーレディ。


 彼女にとっての自分自身が語る価値とは、もう魔王に食べられるだけなのです。


 文字通り、本当に私の全てをあげるということです(言われてみてぇ、そんなこと)。


 それは献身ではない。


 それは愛情ではない。


 それは自罰ではない。


 彼女にとっての、自分の最大限の価値なのです。


 魔王とソーレディが交流を深めると……


 だめだ、短い物語ですので、これ以上語ることはもう野暮に当たります。


 ソーレディは歌を歌う。


 その意味は魔王にはわからなかったが、


 それを、心地よく聴いていた魔王の心を


 魔王自身がもっと捕まえて欲しかった。


 とても美しく切ない物語だと、ありきたりでこれ以上にない表現で語らせて頂きました。




 何より、文章が洗練されています。


 ライトで軽い感じのファンタジーにありがちな文体ではなく、翻訳されてハイファンタジーのように、絢爛かつ豪華な装飾の散りばめられた文章です。


 世界観との合わさり方がとても自然です。


 内容と文章の程度があっていない物って、あるんですよね。




 一つだけ不満を言わせて頂ければ、もうワンシーンだけ、歌をピックアップする場面が欲しかったです。


 タイトルも物語の重要な一部でありますので、歌にまつわる他の意味も考えたりしましたが、掴みきれなかったです。


 もうちょっとだけ読ませてくださいと、懇願してしまいます。


 いくら払えばいいんですかね?(資本主義の犬)




 どうしてこの方の作品がもっと流行らないのですかね?(どこかできいたこのセリフ)


 うーむ、ガチすぎるんですかね。


 重厚で濃密な物は、読む側にも気合が必要となりますし、美しい文章と楽しい文章も違いますから、どうしてもネット上の小説としてのニーズの問題となってしまうんですかね。


 ニーズなんか関係なく、文書をより洗練し、かつ自分らしさが出るような書き方を追求していきたいです。




 余談を挟まないともがく病の私は、次は長編かなとぼんやり考えました。


 えーっと




 なんか90万とか80万とか見えたんですけど?


 気のせいですよね。


 ほら何も見えないですし(白目)。




 心当たりのある方はすいません。


 簡易版を作成してください(土下座)。

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