夏休みの国 蒼月狼様

 仕事の合間、出勤途中、読まなきゃ間に合わないので読む。


 もはや仕事になりかけている気分です。


 いつでも皆様の熱いご給金をお待ちしております←特徴 金に汚い。




 夏休みの国 蒼月狼様


 https://kakuyomu.jp/works/1177354054881542340



 もうすでに素晴らしい。何がと申しますと、タイトルやお名前が打ちやすい。


 内容を語れよ。わかりました。


 こういったタイトル、すでに私にはヒットですよ。


 これだから青春を拗らせた系の男は。甘酸っぱさやノスタルジックをタイトルで感じさせれば、それだけでイチコロですから。


 肝心の内容ですが、もう殴る壁が足りない。


 甘い。ブラックコーヒーをひたすらもってこい。


 ブラックコーヒーの風呂にでも浸からんと対処できんわ!


 甘酸っぱさはもちろんあるのですが、性的な欲望に触れているところは、賛否両論ありそうですが、私はいいと思います。


 スク水を切っちゃうのは、作品としてみれば、性に対する暴走や倒錯を描いていると感じますので、むしろ表現の一つだと感じました。


 リアルでは、合意をとった上でプレイとして楽しみましょうね(何書いてんだ)。


 甘いだけでは終わらない。


 夏休みという刹那的な状況に、しばしば登場する永遠というキーワード。


 ありえないとわかっていても、控えめにも手を伸ばしてしまう。


 僕が望んだ。


 君が望んだ。


 そんな永遠のありか。


 まあ結局、永遠なんてものは、有限だからこそ求めてしまうものなのでしょうが。


 甘くて刹那的でノスタルジックでライトな雰囲気を味わいたいのなら、おすすめだと思います。




 当然完璧な物語はそうそうあるわけではないので、どうしても気になってしまうことも。


 文体が、特に会話文の表現が独特で、それは物語全体を見渡した時に、初めて意図であり味であると認識出来るのですが、それまでは少し厳しかったです。


 基本的に二人のやりとり以外の描写はとても少なめです。


 二人の物語なのですから、これは好みの問題です。


 世界の細部まで、細やかに描写して世界をよりリアルにするタイプというよりは、ふんわりとした陽炎のように曖昧な描き方なのです。


 それは物語の雰囲気になくてはならないものですので、それが合うか合わないかは個人の嗜好なのだと思います。


 珍しく少し読み返してみたとき、新たな発見があったので、じっくりと物語の伸ばされた手に触れながら探すのも、良いかもしれません。




 素敵で甘酸っぱい物語。うらやま。


 次に私がいうことはお分かりでしょうか?


 ええ、そうですね。







 リア充爆発しろ。

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