疾走と弾丸 榊亮様
さんじゅうはちまんってなに?→38万だよ
38万字っておおいの?→すごいね
世の中の男の数は?
てってっててってててってっててってて
35億。
ダティワッ!
読みました。
お分かりだと思いますが、壊れてます。
スマホ画面に長時間張り付くのはやめようね。
疾走と弾丸 榊亮様
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883135865
読み応えバッチリの、ジャンルとしてはハードボイルドアクション。ピカレスク物(悪人が主役)といったところになるのでしょう。厳密には違いますが。
復讐を原動力に裏社会で賞金稼ぎとなった男が、かつて暮らした片田舎に戻ってくるところからストーリーは始まります。
この物語の売りは、読みやすいのに光景を容易に想像に上らせる表現力、そして扱っているテーマに対しては、意外にも軽妙な人物同士のやりとりです。
ハードボイルドやピカレスク物といえば、バーでバーボンとかカミュとかちびちびやりながら、「あの夜だけは、私は蝶なんかではなく、無邪気な子猫だったカミュ」とかそれっぽい(異議あり)会話を挟むものですが、
明るいんですよ、一番の主人公二人組のやりとりが。
裏の世界に肉迫する話では、シリアスな空気と手に汗握って滑っちゃうくらいハラハラアクションを見せてくれますが、描かれる日常が、本当に日常的です。
主人公の後輩くんが大食いなので、ご飯のシーンが多く、可愛らしいです。あっ、ホモじゃないです。
壮絶で血と硝煙の香りが染み付く世界を知っているからこそ、平和な日常がより際立つのです。その尊さを、味わうことができるのです。
この物語は、時に色々な顔を覗かせます。
ハードボイルドに骨が軋む戦いを繰り広げたかと思えば、まるで思春期のような恋愛があったり、疾走と弾丸の意味を象徴する、キャラクターを本当に大事にしている気持ちが伝わる、個別のエピソードが多数挟まれます。
バトルあり、恋愛あり、友情あり、レースあり、きな臭い裏社会がありと、見所満載な物語は、
まるでビュッフェのようです。
一回の食事で、様々なドラマを噛みしめることができるでしょう。
さて、言わなければいけません。
この豪華さが、最大の売りであり、物語を冗長にしている原因だと感じました。
作品を、キャラクターを大事にしている。みんなにドラマがある。
だから描きたい。作品に深みや鮮やかさを焼き付けたい。
その気持ちが、強すぎる刺激と思いが、物語全体のボリュームに反映されています。
この物語は、悠久の時を生きる、天に向かいそびえ立った木です。枝葉が無尽に伸びて、各々で果実を実らせる木です。
一つの木の中に、様々な果実が混在しています。
りんごがとれて、みかんがとれて、レモンがとれて、メロンがとれて。
さて、これは一体なんでしょうか。
誠実で、愛しているからこそ、物語を最高に表現しているからこそ、
それは他人にはわからない可能性が高いと、感じざるを得ませんでした。
ごちゃごちゃと伸びた枝葉は、果実は、無秩序な印象も受けます。
確かな文章力、考え光を放つキャラクター。素晴らしい要素で満載です。
この物語は、紛れもなく作者様にとっての、最高傑作だと思います。
表現したいこと。
こだわり。
伝えたいテーマ。
カッコいいアクション。
魅力的なキャラの掛け合い。
どれをとっても、高水準です。
なので、それでいいのです。
なんで小説を書くなんて難儀なことをするのか?
思ったことありますよね『こんなんだったら私の方がうまく書けるわ』
それは、誰のための物語ですか?
おそらく自分のため、ですよね。
究極の独りよがりを磨き、形にしていく。
まさに作者としての小説の醍醐味が、ここにあります。
何にも悪いことなんてないです。
おもしろかった。
で、
今回のお話、
ぜーんぶブーメラン刺さりまくってるんですよねー(遠藤は血だらけ)。
読ませていただいている時、完全に自分の
『後の祭りで、会いましょう』
のことがフラッシュバックしてましたもの。
究極の独りよがりです。ムラマ◯先輩が、自分のために小説を書いているっていうのに触発されて、完全に自分の読みたい物語を書いた結果の産物なのですから。
ああ、はじゅい(赤面)。
まあ今更何を言っても、
後の祭りなんですがね(オチです)。
わはははは。
わはははは←フォント弄れたら大きくしてます。
次は短めのを読もう。うん、
黒子のバスケのDVDを、見るんだ!
後二、三作今から読みます(必死)。
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