後半一気に読んでしまいました。
あうあ……だめだ、言葉にならない!!
優しい兄上が帰ってきたけれど、でもダーシアは行かねばならない。
僅かに到来したこの時が、切なくて痛くて、まさにいばらに心を絡め取られたような感覚です。
後日談も楽しみ!!
作者からの返信
元から明るくないのに、第三部(特に後半)に入ってからは暴力シーンや陰鬱な展開ばかりだったいばら。その極め付けがこのラストなのです。万人受けしないことは分かり切っているラストだけど、でも、二人にとっては最も幸福なラストなので……変えれなかった。ここを変えたら、この話を書いた意味全てが無くなってしまうような気がしたから。(無自覚とはいえ)犯した罪の報いは、何らかの形で受けさせなければならないから……。
異母兄妹の泥沼愛憎劇に、ここまでお付き合いしてくださったトキさんには、感謝感激雨あられ、です! ありがとうございます……(´;ω;`)ウゥゥ
お疲れ様でした。
罰とは、罪に対して与えられるものではなく、罪に初めから寄り添うようにしてあるもの。そんな印象を受けました。
咎人たちが受けたものを、罰と捉えるか解放と捉えるか…
優しい兄上、嬉しくも悲しい。
作者からの返信
ここまでいばらをご高覧していただき、ありがとうございます(´;ω;`)ウゥゥ
読者様の心臓に負担をかける展開ばかりの本作……。ラストもまた色々と酷なものだったのですが、増黒殿がおっしゃるように、罰は罪に寄り添うものだから、ダーシアは罰から逃れられなかったのです。
最も大切な者を喪って、ようやく思い知った自身の罪の重さ。でもその罰は、解放でもあって……。ダーシアは罰を受けてようやく在りし日に、優しい兄上の許に還れたのですが、ですが……。二人の関係は元に戻ったようで、完全に元に戻ることは永遠にないのです。二人の間には常に、喪った者の影が射しているから。
……酷すぎる本編の終わりですが、ここまでお付き合いしていただき、本当の本当にありがとうございます<(_ _)>
本編完結おめでとうございます!!!
待ちに待った完結でした、お酒まで用意して臨んだ最終回でした。
回帰、というのは兄上とダーシアのことだったんですね。でも永遠に戻らない道を来てしまったんですね……それが罪と罰だったんですね。
しかしまだ完結ではないんですよね……!? 後日譚があるとお聞きしていますが……とりあえず次の木曜日、楽しみに待っています!!
作者からの返信
ありがとうございます!!!
いばらのためにお酒まで用意していただいて……。私はとっても幸せな作者です(´;ω;`)ウゥゥ
第三部のタイトルの真の意味は最後の最後で明らかにする予定でした。ダーシアが第三部で兄上から受けた扱いも十分「罰」ですけれど、本当の罰は、実はこういうことだったのです。
人間って、他者の痛みを「本当に」理解するには、自分もその痛みを味わわなければ不可能なのだと私は考えています。だからこそのこのラストでした。ダーシアはもっとも大切な者を喪って初めて、母を酷く喪った兄上の気持ちを理解できた。そして、ダーシアが自分と同じ所まで堕ちてきたからこそ、兄上も昔のようにダーシアを大事にできるようになったのだと……。
本編終了後から数年後の後日談は、来週日曜日に一気に二話アップします。そしたらほんとにいばらは完結です。どうかそれまで、いばらをよろしくおねがいします!!!
編集済
そして永遠の閉ざされた輪が完成して、異母兄妹はお互いの永遠になったのですね……><
ここのダーシア、後日譚のあるセリフでも「うわーーーっ(萌え)」って叫びそうになったんですけど、私はいばらのなかでいちばん好きなダーシアなんですよ……。
ダーシアは決して根は思い上がったりする嫌なタイプではないので、第二部でも、自分が天国に行けないとわかったら、わりとすぐに受け入れたんじゃないかと思います。でも、第3部の最後、兄の母を殺し、子供を失い、死を覚悟した彼女は、「『地獄で』兄上をお待ちしています」と考えるのだなあと。
第二部のお花畑がいっぱいなダーシアだったら、「私は天国に行けなくていいので、兄上だけは行かせてください!」と言っていたはず。でも今のダーシアは兄も自分も天国には行けないとわかっている。それで「私のところに来い」と言っているの、とても魅力的に感じるのですよ……
でもちょっとカインくんが生きていることを考えると、ダーシア早とちりしすぎでカインくんがちょっとかわいそうです><(おい)
作者からの返信
こうして愛の永久機関が完成したのです……。私、他の選択肢があることをしらないでその相手を選ぶのよりも、他に選択肢や可能性があることを知っていてなお、相手と添い遂げる道を選ぶ方が尊いと思うのですよ。
もし仮に、ダーシアが第一部の状態のままずっと兄上の側にいられたのなら、ダーシアが兄上を選ぶのは当然の結末じゃないですか。ですがダーシアは、(主にマッマのせいで)一度は兄上と離れ、世の中厳しいけれど自分に優しくしてくれる人間が皆無ではないことを知りました。それにダーシアは、「子供のために祈りたいから出家する」という選択肢を取ることもできたとおもうのです(兄上が受け入れるかどうかはさておき)。でもそれでもダーシアは、罪であることを十分に理解した上でなお、兄上の側にいることを選んだ。私はこのダーシアの愛は、とてもとても神聖だと思っているのです(´;ω;`)ウッ…
死後のことを考えたら、せめて相手を救うために身を引くのが真実の愛だとおっしゃる方もいるかもしれませんが、私はこういう「一緒に堕ちよう」系の愛が大好きなのですよ!!! だから、こはるさんにもこの愛の良さを受け入れて貰えてとてもとても嬉しいです("´∀`)bグッ!
ただ……後日談やそのまた後のことを考えると、ダーシアがある意味諦めてしまったことは悲しくもありますよね。気力があれば、一目ぐらいは顔を見ることもできたかもしれないのに……。