ああああああああああああ
エルゼイアルお兄ちゃんの最後の扉が開いてしまった……
ママの罪は深い……
何となく分かっていたけど……ダーシアの代わりが生まれたかもしれないのに、はヤバい……ヤバすぎる……
お兄ちゃんの心の最後の砦が……
終わった……
初めて、初めてダーシアに怒りという感情が芽生えたのに……感情が……幼いながらも生まれた小さな自主性と自尊心が……しかしもはや手遅れだったのだ……
ここで第二部終わりなんですか!? ここから第三部とは!? うわあどうなるか気になりまくり!!
ともかく、第二部完結おめでとうございます!!
作者からの返信
……禁断の扉が開いてしまいましたね……。←開いてしまいましたもなにも、いばらで最初にストーリーを思いついたのはこれから始まる第三部なので、第一部と第二部はつまりこの地獄が口を開くまでの布石だったりするのですが……。
ダーシアは、今回芽生えた怒りとか殺る気とかを、もっと早くに行使し、母を諌めておくべきだったのです……。そうすれば、彼女の死までは避けられずとも、もっとマシな結果を辿れていたのかもしれないのに……。
第二部のタイトル「罪」は、つまりこういうことです。(そのつもりはないけれど)ザーナリアンを死なせた罪……。
この回はいっぱい語りたいことがあるんですけども……
自分が落ち目になったとわかったとき、娘を殺そうとするタリーヒ。今まで散々娘を踏みにじってきたくせに、娘に反抗されるとは微塵も考えていない……。実際、反抗されると今までなかったレベルで動揺する……。「母親(というか親)」の闇の部分を凝縮したようなこのシーンに息が詰まります……!
今日ハッとしたのは母上が、ダーシアにマーリカを重ねていたということ。ダーシアとマーリカは似ても似つかぬ感じではありますが、確かにダーシアはのんびりしているように見えて結構鋭いところは鋭いので、叔母にちょっと似ている要素があるのかもしれませんね。怠惰なのも、「自分が何したって無駄」という学習性無力感による虚無が強い気がしますし。マーリカとダーシアを重ねていたのだとしたら、そりゃあ妹の代わりに殴ったり蹴ったりありとあらゆる虐待をしますし、絶対教育なんかさせませんね……。
愛し合う男女が再会するシーンをこのなく愛する者なんですが、このシーンは本当に……!本当に!!
>一度だって殿下のお名前を呼ばなかった
>月満ちればダーシアの代わりが生まれたのかも
兄上のソウルジェムが真っ黒に濁り、割れた瞬間ですね……。
たぶん、幼かったダーシアに酷い虐待をするような女だから、自分の母親に悪魔のような所業をしてきたことも、兄上は何となくまだ首の皮一枚で大丈夫だったと思うんです。まあもっと心がバキバキに折れたと思いますけど。でも、兄上の人生の最大の悪役たるタリーヒにそう嘲られて耐えられるわけないだろう……しかも、ここで「ダーシアが可愛いんであって別に妹に手を出すような人間では」と自己弁護することもできない。
一切の情動が抜け落ちるでしょうし、たぶん生まれてから今まで二十年近く心がボロボロになるようなことばかりだった兄上の心はすでに崩壊し、蒸発してしまってもおかしくないですよね……。この直後でダーシアに再会しなければ、ザーナリアンと同じような状態になってしまってもおかしくない……。
ダーシアと再会したことはすでに瀕死でライフが0の兄上にとってはそりゃあ……「憎んでいい対象」と「甘える対象」ができましたよね!(第三部をダーシアママによる、粉砕された兄上のメンタル修復編だと思っている顔(※解釈がおかしい))\(^o^)/
ダーシア……ううう。私が思うにダーシアの罪は無知の罪もですけど、ここで足を叱咤して兄上の耳を手で覆わなかったことだと思うのです。全ての会話を聞いていながら黙っていたダーシアに、兄上は裏切られたという感情を持ってしまったのではないでしょうか……
作者からの返信
えへへへへへ、ありがとうございます。いばらは実は、この第二部のラスト、及び続く第三部から生まれた話なのです。なので私は、第一部のイチャラブを書いてる時、及び頂いたコメントの返信をしている時、本当に楽しかったです!!! もうずっと気持ち悪い笑顔を浮かべて、「こいつらがああなるなんて、私以外の誰も知らないんやなあ(当然)」という優越感? に浸っていました💕←性格が悪いにも程がありますよね(笑)
何はともあれ、第一部ではあんなに(ダーシアの目では)強大というか凶悪な存在だったマッマも、蓋を開ければただの浅慮で暴力的な女だったのです。ついでに、過去に囚われていて前に進むこともできないという。浅慮なマッマにとっては、ダーシアって結局のところ「マーリカの代わりに殴るサンドバッグ」だったんですよ~。そしてそのサンドバッグに意思や人格があり、だから自分に反逆してくることもあるということを、本当の意味では理解していなかった。そのくせ、妹みたいに賢くなって反逆されても困るから、徹底的に放置するという。マッマのダーシアへの態度は、基本的にこの酷い二極の間を行ったり来たりしていました。
ここら辺は、私が無意識に自分の過去を反映させてしまったのかもしれません。誰にとは明言しませんが、「こいつ、夜寝てる時に私に殺される可能性とか考えないのか?」と疑問に思ったことがあってですね……。
私も愛し合う男女の再会シーン大好きなんですが、これは酷いですよね!!!
誕生してからずっと心に負荷を掛けられていた兄上ですが、今回の衝撃は凄まじいものがありました。いくらタリーヒでも、人質として価値がある母に命を左右するような危害を加えはしないだろう……なんてある意味楽観視していた自分を呪いもしました。こんなことなら、都の住民が全部死んでもいいから(良くない)母を一刻も早く取り返すために強行突破を仕掛ければ良かった、とか。
母を手に掛けた後の兄上の胸を占めるのは、実はこんな感じの自責の念でした。あと、ぐずぐずしていないでさっさとティーラに戻していれば、とか。もちろんタリーヒへの怒りもありましたけれど、でもそれ以上に自分を責めていたのです。悪魔の嘲りを耳にするまでは。悪魔の声が響き渡った瞬間、自分ではなく他者への怒りが一気に燃え広がったのです。
兄上、この瞬間に発狂しても全然不思議ではなかったんですが、でも持ちこたえてしまったんですよねえ……。それは、おっしゃる通り、ダーシアの存在ゆえだと思います。
ダーシアはこの時、ママとの格闘の反動と自分の母が犯した罪の衝撃のため、全身の力が抜けていました。だから兄上のために動きたくとも動くことができなかったのですが、もしも動いていたら……。それでも兄上は、「自分のために」ダーシアに怒りと憎悪を向けたと思います。こはるさんの解釈に今全私が頷いているのですが、第三部の兄上にとってはダーシアを〇〇〇したり✕✕✕するのが一番の精神安定剤なのですよ。そうしてこの兄妹は、キャッチコピーにぴったりの関係になったのです(遠い目)