第69話 雨天荒作「或いは潭月、或いは水底の鼈」をよんで

https://kakuyomu.jp/works/1177354054883708798


 すげぇな。高校生がこれ書いてんのか。

 確かに逆に大人はこの作品、というか少なくとも俺は書かない。だって露骨にニーズがないんだもん。

 俺は商業価値のないものに興味がないのだ。

 よってこれを読むのもやはり苦痛であった。


 しかし、それにしても後味が悪い。この後味の悪さはそうだなぁ青春の時しか書けない情念みたいなものを感じて悪くないと思うから、一定層好きな人はいると思う。ただ、俺はね主人公の気持ちがかけらも理解できないので、これも真理だよなぁとか思いません。

 というかせっかく最後まで読んだのに、すごく嫌な気持ちになったわ。こういう作品は作者のエゴ作品っていうんやで。きみあかんでこういうの。


さてレーティングしよう。


面白さ  :☆☆☆

読みやすさ:☆☆

斬新さ  ;☆☆☆☆☆

展開   :☆☆☆

表現   :☆☆☆

アイデア :☆


 面白さが3の理由は、まずやはり後味の悪さ、しかもこれは読者が求めてるものでも納得できるものでもない。最後まで読ませたうえでこれでは、面白いと思う方が異常であろう。後味の悪くなりたい人はぜひ読んでくれ。

 ちなみに矛盾というか、納得いかないのは主人公の言葉が通じすぎである。設定をもう無視してしまっているレベルである。

 

 読みやすさはまぁ☆1まではいかないが☆2。やはりこれは、一話でまとめたのが失敗。大変つらい。分けていただけると大変楽だった。あと不必要に難しい言葉使いすぎ、別に難しい漢字=かっこいいわけではない。


 設定は斬新というかこんなテーマでカクヨムで書いた人はいないんじゃないかな。そういう意味で☆5にした。


 展開は悩んだ。短編だし。

 しかしそれなりに、盛りあがる構成になっているので☆3


 表現が3なのは意外に思われるかもしれないが、固くて、難しくて、描写が多ければ表現が高いわけではない。途中でよくわからない描写もあるので、(どういうシチュエーションなのか理解しづらかった。)あとなんか、やっぱ不必要な描写がおおい。なんか、こういう描写をぶち込んでおけばかっこいいんじゃね感が強く、


『唇を離したとき、彼女の目は潤んでいた。瞼の裏の大瀛たいえいはたちまち洪水となり地面の新聞紙を濡らした。』

 に代表されるように過剰表現であって、実はちっともいい表現にはなってないのである。こんな無理をしなくていいと思うのだが。


 ということで全体的に酷評になってしまったが、

 これは俺が読み手視点の評価をするからであって、書き手としての雨さんは超高校生級だと思う。しかしレーティングしてしまうとそういう点は考慮されなくなるので、そこはご理解いただきたい。

 文章力はあるんだから、楽しいものを書いてほしいのう。

 まぁちなみに俺にはこの文章一生書けないな、いろんな意味で。

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