第61話「ジェネレーションギャップ」
これを見てくれてる層が意外に幅広くて恐れ入る。
おれが経験は大人なのに、頭脳が中学生、高校生のままというスタンスでやってるからだろう。好きでもない異世界ファンタジーではあるが書いてて楽しいのはやはり俺に眠る中2魂のせいである。
さてそういや、ここでディスっていらい前花しずくって(https://kakuyomu.jp/users/shizuku_maehana/works)
子はやたらコメントをくれるのでうれしい限りなんだが、まぁたびたびあまりに考え方が違うのでびっくりさせられるのである。面白いので今後もぜひコメントをいただきたい。
そしてついさっきのコメントに俺は震えてしまった。
本人に無断だが転載する。
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第25話「ソラと僕との間に」へのコメント
……どうでもいいけど一億で買われる主人公、やっすいなあ(管理職リーマン給料10年分)(教員初年度給料34年分)
せめて10億はないと生活に余裕できないですねww
そのうち地球がソラくんによって経済革命起こしそう
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これは、俺の空前絶後の抱腹絶倒童貞現代ファンタジー「宇宙人、スマホ(旧ケータイ宇宙人)だめだタイトル定まらねぇ。」https://kakuyomu.jp/works/1177354054882014433
に送られた実にありがたいコメントだ。
主人公が宇宙人に危険な仕事を手伝ってもらえる代わりに、1億円もらえるという話なのである。
な、なんてことだ。昨今の学生は一億に関してそんな印象なのか!?
いや俺が気になったのはそこじゃない、(管理職リーマン10年分)のセリフこれがやべぇ。
1000万プレイヤーのサラリーマンなんて、俺の中ではとんでもないエリート中のエリートで、羨望とあこがれをもってるんだが。
しずくさん的には小物扱いなのだ。
同時に1000万プレイヤーにあこがれもつって、きわめておっさんの意見なんだよなぁと気づかされた。
たしかに学生の時、まぁ特に高校生の時って、その辺の名前の通った会社に入って部長とかになって、年収は最低でも1000万くらいはちょろいよな。って思ってた気がする。
しかし、大学生になり就活をし、そして転職を繰り返すうちに、大手企業で中堅ポジションを保つことがいかに大変なのかを身をもって知っていくのが30代後半なのである。
ここに学生と大人の地位に対するギャップのすごさを感じざるを得ない。
要は学生にとってみれば、企業の中間管理職なんて言うのは大した仕事ではないのである。もしかするとテレビに出てる芸人とか、あるいはユーチューバーとか、あるいは一応社長(厳密にはただの個人事業主、ライターとかではない)の方がすごく映るのかもしれない。
しかしこれらはすべて一度負けた軍団である。なにに負けたかというと社会のシステムに一度負けて、その外の枠組みで生きていくことを決心した人なのである。
ほとんどの芸能人やユーチューバーは、学生時代に学問という競争で負けた人たちであるといえるし、個人事業主、社長は会社内での出世競争に敗れたか、いやになって出てきたのである。
なので、企業の中間管理職というのは、枠組みの中で勝ち抜いていった実はエリート中のエリートなのだ。まぁそれはそれでなりたいとも思わないし、さっさと負けたほうが幸せだよっていう苦言もあるのだが。
だからもし、これを見てる学生で、自分の親を少し舐めてる自覚がある場合は少しだけ見方を変えたほうがいい。
当たり前のように企業に入り、そして結婚をして子供を作りさらにその子供を高校や大学に行かせるという行為がいかにハードルが高いことなのか。実は自分の親はすごい人なんじゃないだろうかと思ったほうがいい。
とまぁこんな意見が出てきた時点で俺がもう年を取ったということであり、ぜひ若い人には年収1000万なんてちょろいぜ、10億ぐらい余裕で稼ぐぜという気構えを持ってほしいものである。
つまらない大人になりたくないと思って生きてきたが、気づけば小粒な人生になってきたなと嘆く30代半ばであった……。
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