怜様はやっぱり、最後まで美しいままだった……
考えてみれば悲しいですよね。伊織に向けた愛情と微笑みを、妻に向ける事が出来ていたなら、今頃は子供にも恵まれて、全く違った道を歩んでいたかもしれないのに……「腹黒い」とか言ってごめんなさい、怜様。色々と悩んでいたんですね。
「八百年……」で鍵を握ったのが白椿でしたが、今回の椿は赤。眞実さんのお気に入りの花も椿なのでしょうか。ちなみに、椿の西洋での花言葉、ご存知ですか? 愛する人のためになら「罪をも犯す女」だそうです(汗) 伊織、女子力高いだけに、この花言葉が良く似合う……?
作者からの返信
そうですね、もしそうなら、美那様も幸せだったのに……。
このお話、初めのうちは嶋田さん以外全ての人の恋心が一方通行になっていたのです。
怜様は、やはり美しい姿でおわらせたかったのです。
怜様より:「いいのだよ。私を『腹黒い』と思ったのは、眞実が意図的にそう書いたからなのだからね。つまり、一番腹黒いのは眞実なのだよ」
椿、好きです。春のはじめの寒い空気の中で咲く姿がいいなあと思って✨個人的には八重咲の白い椿が好きです♪
お花、好きなのです🌹
「罪をも犯す女」
ふふふ……そうですね。紗良さんの妹だし( ̄▽ ̄)
椿ネタは、もうちょっと引っ張ります。
怜様の願いが、切ないです。
二度と会うことのない別れの前に、伊織への想いを告げたのは、怜様にとって救いだったんですよね。
(怜様にとっても、椿が特別だったんですね)
今は想いを吐き出して、そして今までの生活と別れを告げて、怜様はこれから密かに「家」を終わらせる準備にかかるんですね。辛いですよね。
美那さんが亡くなるころには、嶋田さんが頼りになる執事になっているといいと思います。彼女と共に怜様に仕えるようになるといいな。
嶋田さんのちょっと抜けているところや能天気なところに、ご隠居様と呼ばれるようになった怜様が「やれやれ」と和まされる、そんな感じに。(……でもそれじゃ、「頼りになる執事」じゃない……)
作者からの返信
はい、たぶん、救いだったと思います。
言っても何も変わらないし変えようという気もないけれど、伝えたい。
その想いに伊織がどうこたえるか、最初に予定していたものと正反対にしてしまったので、これでいいのかいまだに悩んでいます。
でも、彼の立場ではこう言うしかなかったかなあ、と……。
二人が花園で見たものと同じ椿の木。怜様にも、特別なものでした。
椿ネタは、もうちょっと引っ張ります。
家を終わらせながら、ゆっくり伊織への想いとも向き合うのかなあと思います。
>嶋田さんのちょっと抜けているところや能天気なところに、ご隠居様と呼ばれるようになった怜様が「やれやれ」と和まされる
↑
あ、これ、いいですね♪素敵です~( *´艸`)
怜様、嶋田さん、嶋田さんの彼女、の三人で、のんびり田舎暮らし。
嶋田さんの彼女は「しっかり者」という設定があるので、嶋田さんの仕事の出来が(-_-;)でも大丈夫なのです✨
とてつもなく美しい悲恋が……
心臓が潰れます……
作者からの返信
美しい悲恋と言っていただき、ありがとうございます。
とっても深くて純粋な想い、を書きたかったのですが、ちょっと描写が鬱陶しくなってしまったかなあ、と迷ったりしましたので、そのように言っていただき、おそれいります。