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原文」への応援コメント

  • こんばんは。
    今回はこの一文が飛び抜けていますね。

    〉候傍虜營、令弩手先踏上箭平盤子、聽一鼓齊放。

    さて。
    「令弩手先踏上箭平盤子」を意味を無視して考えると、「弩手をして先ず箭平の盤子に踏上せしむ」の可能性が高そうです。意味が分からないのは、盤子の前の箭平です。

    用例を探すと、時代は下りますが『朝鮮王朝實録』巻一百三十四、凶禮儀式一の設氷に次の一文がありました。

    「工曹は繕工をして氷槃を造るを監せしむ。其の制は時宜に從い、長十尺、廣五尺四寸、深三尺なり。尺は營造尺を用う。外の四面には各々大鐵環を釘す。疊布を以って環に穿ち、擧ぐるに便にするなり。又た棧牀を造る。鄕に箭平牀 と名づく。長八尺、廣三尺四寸、通足高一尺五寸。牀上の周回には欄干を施し、高一尺なり。內に竹網を施し、衣をして外に向かずして濕を受けしむるなり」

    ざっと見て、箭平牀は竹を編んだ網を張った箱様のものと分かります。箭には篠の意味がありますから、おそらくそれでしょう。

    しかし、用途がイマイチ分かりません。同じく正祖實録の十三年に以下の記述がありました。

    「進み詣りて梓宮を箭平床の傍邊に奉安し、號哭して叩擗す」

    すなわち、霊柩を傍に置いたことが分かります。推測するに、設氷という点から考えると、竹で編んだ盤子に氷を入れて遺体を冷却したのではないかと考えます。盤子というと、大皿を想像しますが、時代を下ると台の意味を持つようになります。

    元の文の意味をとるならば、弩手を竹製の台上に上げた、と理解するのがよいのかな、と思います。が、何かこの一節はおかしい気がするので、もう少し考えてみます。

    作者からの返信

    おたすけマン登場! ありがとうございます!
    「地名海子」とここだけ、全く読めませんでした。

    「箭平」の可能性ですね。
    竹製の台と考えると、場面には合いそうです。
    弩があって箭字が来たので、矢とは別の意味合いがあることに頭が行かなくなっていました。

    『朝鮮王朝実録』といえば、演習(准教授とマンツーマン)でひたすら読みました。
    対清関係にまつわる記事を集中的にやっていました。
    清の皇帝から「おまえのところの国民が国境侵犯してウチの山に薬用人参をかっぱらいにくるのをどうにかしろ」とお叱りを受けるエピソードばかり。

    今回も詳細なコメントありがとうございました!