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原文」への応援コメント


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    いよいよ面白くなってきましたね。

    虜有三百餘騎來掩襲、
    虜、三百餘騎もて來きたりて掩襲する有り、

    「もて」は総じて動詞の前に名詞がある際に使いますな。
    この場合、「有」が動詞で「三百餘騎」が補語、
    という語順なので、

    虜より三百餘騎の來きたりて掩襲する有り、

    と自分ならするように思います。
    「虜より」は反則くさいですが、
    分かりやすいからいいでしょ、と。


    許進殺賊五人、各梟首以歸。
    其間二人獨衣戰袍、必頭目人也。

    許進、賊五人を殺し、各々梟首して以て歸す。
    其の間の二人、獨り戰袍を衣するは、
    必ず頭目の人なり。

    音読すると「二人か一人かはっきりしなさい」と
    言われそうな阿萬の悪文(笑
    「獨」は限定「だけ」の意味と解して殺し、

    其の間の二人のみ戰袍を衣するは、

    と、音読するならやっちゃいますね。


    虜賊數千人と弓弩交々射し、辰自り酉に至りて、

    「こもごも」「より」がルビずれてます。
    下文の「往来転輸」と「上流自り」も同じく。

    漢字つづきの一部にふるとルビがうまくいかない時があって、
    どうもよく分かりません。

    サイトのルビの区切り方を改善して欲しいですね。


    便往來轉輸。公令以舊船載油灌乾草、
    遣習水人自上流放船、
    將至浮橋、焚草船燒橋、舟人即浮水登岸。

    お約束ですね。
    浮橋をかける際は火船を防ぐため、
    上流の水面下に鎖を張りましょう。

    備えがないということは、タコ金のみなさんは漢人の協力は
    得られていなかったんでしょうね。。。


    【返信を受けて】

    原文に忠実に、と昔は考えていましたが、
    ニュアンスまで伝えるには文法や慣用から
    逸脱するのもやむなし、となってきました。

    読みつづけて分かるようになる部分もあり、
    そこまで伝える方が意味があるかな、と。

    漢文特有の主格助詞の省略もなるべく避け、
    漢文調を出したい時だけになりつつあります。

    すべて分かりにくい、というだけの理由です。

    「獨」はonlyと同義と解せますから、
    助詞に反映するだけで十分と考えます。

    必ずしも「獨り」を訓読中には要さない。

    「令」もmakeと同じように扱っていますから、
    「令む」と書かない以上は省略されており、
    「於」に至っては「〜を」を「〜に」に変える
    だけで訓読に反映されたことになりますよね。

    それを問題視されることもありませんから、
    まあそういうことだろう、と。

    その分、注釈が必要な場合も出ますが、
    これはまあやむを得ないところですね。

    以上、蛇足でした。


    【再返信を受けて】

    大学でお馴染みの輪読会の効果は実に
    これですよね。

    マジメにやっとけばよかった。。。

    こういう議論は理解を深めるのに大変
    有用ですからありがたいですm(_ _)m

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    訓読は結局、日本人にとって便宜を図るための特殊な読み方だから、日本語としてわかりやすいようにある程度柔軟にやってしまってもいいのかなと最近よく思います。

    三百騎のくだり、ご提案どおりに修正しますね。
    読みやすさ第一!

    「ふたりひとり」はどうしてくれましょう(笑)
    そもそも漢文の「獨」と日本語の「ひとり」は語感やニュアンスが違うから、地味に読みにくい字ではありますね。

    ルビのズレ、ご指摘ありがとうございます。
    〡漢字《ルビ》
    ↑の〡を入れ忘れるんですよね。
    慌てて作業するとこうなります。

    お約束の燃え盛る船です。
    中国の戦では、いろんな場面で火攻めが基本ですね。
    襄陽まわりの水上戦を見ていると、地元軍は敵なしです。


    【再返信】

    「獨」の扱い、なるほどです。
    こういうこまごまとした、実際に文中で出くわさないとわからない「難しさ」は、その都度考えて対処して最適な方法を探り当てていくべきなんでしょうね。

    一人でちまちま漢文を読むのと違い、やはり色々と勉強になります!
    ありがとうございます(* ゚∀゚)

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