東京都庁の魔竜使い

作者 めたるぞんび

85

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★★★ Excellent!!!

万年課長の裏の顔は、都の準公務員として悪しき者共の跋扈を制する魔竜使い!
まず表の顔からして誠実そうだし、部下への思いやりはあるし、理路整然としているしでとてもいい上司。
そして裏の顔は、読んでいただければ分かる通りの大活躍。美女と竜に好かれる男が涼しい顔をして解決していく様は快感そのもの。
一本の信念が通った男の姿というのは、同じ男からしても惚れ惚れするものですねぇ。

物語を書いた人ならばわかると思うのですが、少ない文章量で読者に設定を理解させてかつ楽しませるのはなかなか難しいものです。
この作品はそれを十分にクリアしている。
作者様の力量が伺える、格好いい物語です。

★★★ Excellent!!!

ふだんは普通のサラリーマン。しかも貧乏くじばかり引く、てんで冴えない万年課長。あっちこっちへ頭を下げて、男は今日も西へ東へ。

そんな主人公柴崎は、美人な秘書と『魔竜』の力で世間の裏に大活躍。誰もが知る都庁のお膝元、新宿の街を舞台にして迫力バトルが展開されます。西洋ファンタジー的要素と、日本の伝奇をよく取り混ぜた奇異と神秘の世界の一端。

この文字数で、この濃度。サクッと読める名作です。
皆様ぜひともご一読あれ。

★★★ Excellent!!!

私の予想では、おそらく近々のうちに商業デビューするだろうなぁと高い確信を持っている創作者様のひとりです。ちなみに私がこうやって書いた場合的中率は今まで100%です。といっても、5人当てただけですけどね。

この短編を見ても面白い。
そして、キャラ造形や会話劇もすごく完成度が高い。
どうして、長編もいくつか書いてる作者様ですが、出版社から声がかからないのが不思議です。
そういった創作力を持った方のアイデアの優れた短編ではないかと思うのです。

★★★ Excellent!!!

東京の裏で蠢く謎の存在。それを魔竜を以って叩き潰す。そんなお仕事を極秘裏にしているサラリーマンの日常の1ページを切り取った作品。

この作品の主人公なのですが、表の職業とのギャップが大きく、普段はその本性や能力を隠しています。
その強さが滅多に人前に現れない、というのがこうした作品の魅力なのでしょう。周囲の一般市民的なキャラには理解されずとも、知っているキャラだけが知っている。そんな強さが少しずつ知られていくところにカタルシスがあります。

「能ある鷹」系主人公の魅力が詰まった作品でした。