ガンダムマークⅡみたいなゲーム機
親父と母親が喧嘩している。
「こんなものに一万円以上使って!」
「お前、平気で一万円以上パチンコで使うだろう!子供のために使う一万円は惜しいのか!?」
「『子供のため』って言うけど子供のためになってないじゃない!」
「充分子供のためだろう!一万円以上パチンコで浪費する事を考えたら充分子供のためだろう!」
親父が酔っ払って『セガマークⅢ』というゲーム機を買ってきたのだ。
兄貴は「これじゃない」とショックを受けていた。
時は空前のファミコンブーム。手に入れたくても予約をしていても中々手に入らない。
おもちゃ屋でファミコンを買おうとした親父は「売り切れです。かわりにコレなら売ってますよ」と騙されて『セガマークⅢ』を買ってきたと思われる。
親父は困っただろう。喜ぶと思った兄貴が落ち込んだ事、騙されたと知り落ち込むと思った俺が「やったぜ!セガだ!」と喜んだから返品出来なくなってしまった事。
兄貴にすれば当時始まったばかりのアニメ「ゼータガンダム」に出てくる「何かガンダムみたいな初めて見るゲーム機」
ワンスアポンアタイムインゲーセン @yokuwakaran
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