東京大学!というと、なんだか別世界、自分たちとは違う人種が通っている、みたいなイメージがあったのですが、こうして拝読していると「こういう文化・システムをもった一大学」というイメージが改めて作られていくので、とても面白いです。現代ものを書いていて、ものすごく頭のいいキャラが出てくると、安直に東大へ行かせようとするタイプの物書きとしては、とても勉強になります……。
「東大」って言われたら、なんだかすごい気がするけど、いや実際すごいんだろうけど、こうやって中の人の話を聞くと、意外と普通なんだって思う。大学の近くで学生にお金をせびるお婆さんとか、「ウチにもいるいる!」って、変なところで共感できる。素朴な疑問なんだけど、東大の人ってなんでいつも「一応」って枕詞をつけるんだろう・・・。