剣と魔法の王道物ファンタジーです。

 一言で言うと生々しさのある剣と魔法の世界の戦記物です。王道です。
 ただの一人も異世界からの転移者も転生者もおらず、主人公に女性達が群がって媚びてくるわけでもないし、最初は何もできないと思いこんでる主人公がとてつもなく強い力をお手軽に授かって周囲を肉体的精神的に縦横無尽になぎ倒し成り上がるわけでもないです。

 そう言うのが良いという人にはおすすめできません。

 特殊な生まれではある主人公が努力して魔法を覚え剣を身に着け、愛し合う恋人とすれ違って落ち込んだりしながらときに冒険をし、ときに戦いに身を投じていきます。
 信頼できる仲間もいれば敵もいて、国の思惑が絡み合い裏で暗躍する者達がいてそれぞれに目が離せません。
 主人公だけでなく、その話その話でスポットライトを浴びる人物がいます。皆感情があって活き活きしています。
 悪役も便利なただの“悪”と言うわけではなく、様々な思惑や感情があります。

 感情や情景の描写が丁寧でわかりやすく、ときにコミカルだったりシリアスだったりな話に感情移入してしまいます。

 わたしの文章力ではとても表しきれません。
 面白いのでぜひ読んでみて頂きたいです。

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