応援コメント

第百三十七回 晋漢は兵を退けんことを議す」への応援コメント

  • 晋軍の残りはおそらく八十万程度に対し、漢軍は魏城に守備を除いたら、三十数万でしょうから、4:1の割合で倒していけば、四十万ほど倒したところで晋軍は壊滅するでしょうが、漢軍の犠牲も大きいですし、その後の鄴攻めを考えると、和睦は妥当でしょう。漢軍は慕容部・段部・拓跋部が背後から平陽を攻める可能性があるリスクもありますから。

    しかし、連勝を重ねている軍の武将は、驕っている上に功績が大きいため処分されないゆえ君命を聞かないことを利用した苟晞の今回の策は、なかなか正鵠を突いておりますな。追撃を予想された四将のうち、石勒だけは外れているところは、石勒は冷静・優等生という反面、漢軍でボッチになっているという意味で興味深いです。同僚からは劉曜の方が人気がありそうですな。

    ここで劉聰の洛陽時代からの腹心という印象が強い胡延攸が入ったのは意外でした。個人的には、張敬の方がイメージにあいましたな。

    作者からの返信

    明けましておめでとうございます。
    本年もよろしくお願いいたします。


    〉晋軍の残りはおそらく八十万程度

    後段で蕩陰に留まった軍勢が七十万とありますが、最後の四将の追撃で数万を失ったと考えると、七十万半ばくらいだったんでしょうね。


    〉その後の鄴攻めを考えると、和睦は妥当でしょう。

    漢の軍師が懸念したような力攻めは、成都王や陸機のようなインテリにはムリでしょうから、仕方ないですね。本質的に戦は物量なので、愚直に攻められるのが一番キツイ、ということがよくわかりました。あまり軍記物では描かれない部分ですよね。


    〉苟晞の今回の策

    苟晞は人間離れした、無機的な戦闘マシンっぽい感じに描かれているように思いました。まさに「屠伯」ですね。ここでの献策も適切でしたね。


    〉石勒は冷静・優等生という反面、漢軍でボッチになっている

    このあたりは次作向けの仕込みだったんですかね。たしかに、打ち解けた描写がないです。


    〉胡延攸

    唐突ですよね。仰るとおり、張敬か張實のがそれらしいです。関氏や趙氏の兄弟はやらなさそう。魏延からの流れですかねー?