中央高新聞 6月16日号 中央校論

 波乱の会長選が終わった。両候補とも相手の公約を取り込んでおり少し論点が不明確になったきらいはあるが、これほど盛り上がったのは弊紙を振り返っても1981年選挙までなかった事だ。


 選挙結果を見ると1、2年生は古城さん票が、3年生は吉良さん票が多数を占めた。僅差であり制服追加案を先に打ち出した古城さんがその恩恵を受けやすい1、2年生の支持を少し多く取り付ける事に成功したように見える。


 筆者は昨夜の当選者発表後、候補者二人にインタビューを行った。吉良さんは制服の追加案への取り組みと文化祭の二日間開催への取り組みについて古城さんに協力する事を約束している事を明かした。

 なお古城さんからは吉良さんの監査委員への就任要請を行った事を明らかにしている。批判も取り込んで合意形成を重視してより良い生徒自治を目指す古城さんの姿勢を示す人事構想だった。


 斎藤校長にコメントを求めたところ「古城さんと吉良さんの近年では類を見ない選挙戦に敬意を表すると共に古城次期会長の当選を歓迎する。古城さんの公約については学校としても慎重に検討したい」との回答があった。


 古城さんは大変ハードルの高い公約を掲げている。学校側、保護者の意見もどう出てくるかは現状分からない。弊紙編集部内でもその実現性を危ぶむ意見もあるが、まずはその実現を期待して応援したいというのが筆者の意見である。無論、生徒自治のあり方に反するような事があれば批判していくし、これは対立候補であり監査委員の要請を受けている吉良さんとて同様だろう。まずは夏季休暇までの動きを注目していきたい。(編集長)

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