物書きとしての「本能」みたいな部分を、実に的確な表現で書いた作品。 衝撃的な序章の内容(タイトル含む)から、言葉そのものの持つ奥深さ、そして表現者としての在り方にまで話は広がっていく。 とりあえず「書くのやめようかな、どうしようかな」というレベルに留まらないことだけは、ハッキリと分かる。 つまるところ――自分がトイレで気張っている際の苦しみなんて、他の誰も知らないだろうし、その後の清々しい解放感も、偶に生まれたりする超大作の御姿もやはり誰も知らないのだろう、ということだ。