そのさん

必要なぶんの材料の収穫をした、ミナミコアリクイたちは、それを、ツキノワグマのところへと、運ぼうとします。

山のようにうず高く積まれたそれらを、いざ持っていこう、というとき、ミナミコアリクイの積んできた、今までの経験が、役に立ちました。


「おぅーい! ツキノワグマー!」


「おっ、来たね! わぁっ、すっごーい! こんなにたくさん!」


火を見ていたツキノワグマが、呼びかける声の方を向いて、驚きの声をあげます。

そこには、長い草を組み合わせて作られた、大きな、大きな網の中に、野菜を詰め込んで、吊り下げたまま、こちらへと飛んでくる、ヨダカの姿があったのです。

その背中に捕まって、ミナミコアリクイが、ツキノワグマへと、大手を振っていました。


「何それ何それ! 作ったの? 一度にたくさん運べるんだ!」


「ミナミコアリクイの提案。すごい」


「ふへへ……みんなが手伝ってくれたし、ヨダカが、うんと力持ちなおかげだよぅ。さぁ、『りょうり』、早く作らなきゃ」


ほうぼうに感心を向けられたミナミコアリクイは、なんだか恥ずかしくなって、照れ笑いを浮かべつつ、話を逸らしました。

ツキノワグマとヨダカは、その言葉に頷いて、運んできた材料を広げて、りょうりの準備に取り掛かります。


「ねぇ! そういえば、ヨダカは、火が怖くないんだよね?」


「ん」


「それなら、私の代わりに、火を見ていてくれないかな? そうすれば、私とミナミコアリクイの二人で、集中して『りょうり』に取りかかれるから!」


「了解」


「ヨダカ、助かるよぅ! 『りょうり』できたら、たくさんおかわりできるようにするから、楽しみにしてて!」


ヨダカに火の番を任せて、ツキノワグマとミナミコアリクイの二人は、張り切って、『りょうり』を作り始めました。

特に、ミナミコアリクイは、ずぅっと、やってみたかったみたいで、ツキノワグマに教えられながらも、材料を切ったり、水を汲んできたりと、自分からどんどんと動いています。


「よいしょっと。こっち、カット終わったから、置いとくよぅ。次は……えっとぅ、お水汲んでくればいい?」


「うん。助かるよ、ミナミコアリクイ! ほんとに『りょうり』、初めてなの? 手順が見えてるみたい」


「そ、そんなことないよぅ。ツキノワグマがしっかりしてるから……」


「お待たせ、ですぅ! 助太刀にきた、ですぅ!」


と、そこへ、アフリカタテガミヤマアラシ、オオアルマジロ、シロサイ、『はたけ』にいたうちの、三人のフレンズが、連れだって歩いてきました。


材料が多かったので、ミナミコアリクイとヨダカに先に運ぶのをお願いして、みんなは歩いてお手伝いに来ることにしたのでした。


「ありがとう、助かるよ、みんな! あれ、パンサーカメレオンとハシビロコウは?」


「あの二人なら、もう少し『はたけ』のお世話をしてから、ヘラジカ様やライオン様達を呼んで来る、と言ってたですよ」


ツキノワグマの質問に、オオアルマジロが答えました。

『はたけ』のフレンズの中では一番頭のいいパンサーカメレオンと、空を飛べるハシビロコウは、伝令役にはぴったりの組み合わせです。


「さぁ、二人がヘラジカ様を連れて来る前に、仕上げないといけませんわよ! 早く指示を寄越しなサイ!」


「オッケー、それなら、この大鍋を火にかけたいから、運んで欲しいな、あっちまで……って、ヨダカッ!? 危ないよ、離れて!」


「……?」


急に慌て出すツキノワグマ。

それも無理ありません、ヨダカに見てもらっていた筈の火は、いつの間にやら、身の丈を大きく上回るくらいになって、ごうごうと燃え始めていたのです。

魅せられたように火に見惚れていたヨダカは、ようやく、そのことに気付いたようで、このままだと、いつ大ごとになるかわかったものではありません。


「よ、ヨダカ! 危ないよぅ、離れて!」


「了解」


「あわ、あわわっ、こういうときはどうするんだっけ、水だっけ!?」


「大鍋、もう材料入れちゃってる、ですぅ!?」


「つ、土をかければ、でも、甲羅じゃ、熱さは防げないですよ! ち、近づけないぃ」


「……ハァッ!」


みんながどったんばったん大騒ぎする中で、果敢にも、火に向かって駆け出したフレンズがいました。

シロサイは、目から野性解放の光を迸らせながら、けものプラズムを纏わせた槍を、思い切り、火へと向かって振り下ろします。

すると、不思議なことに、たちまちに火の勢いは収まり、ぶすぶすと煙をあげながら、燻るのみとなったのです。


「……はぁっ。な、なんとかなったですの……?」


「す、すっごぅい! ねぇ、今の何、どぅやったのぅ!?」


「こんな特技があるなんて知らなかったですよ! どうして内緒にしてたですか?」


「い、いや、ワタクシも、無我夢中で……」


口々に讃えられて、シロサイは、照れながらも、自分でも不思議そうに首を傾げていました。

一方で、肩を落として、落ち込んでいる様子なのは、火の番をしていた筈のヨダカです。


「見てるだけじゃなくて、何かあったら伝えてね、って、言わなきゃいけなかったね……ごめんね、ヨダカ」


「ノー、ツキノワグマ。わたしの、落ち度」


「……それなら、お互い様、ですわね。ワタクシも、『はたけ』では大騒ぎしてしまいましたし。これで、おあいこですわっ」


ヨダカの肩を軽く叩いて、シロサイが胸を張りました。

顔を上げたところに、すかさずミナミコアリクイ、ツキノワグマも、励ましにかかります。


「そうだよぅ! 失敗して、誰かに迷惑かけちゃうことなんて、わたしだって、うんとやってるし、ヨダカのおかげで、助かったことだって、沢山あるよぅ。 だから、大丈夫。みんな、気にしてないよぅ。元気出してよぅ!」


「火は、付け直せばいいしね。博士直伝のマル秘アイテムでね!」


「おあいこ……みんな、感謝。失態のぶんも、働く」


みんなのフォローで、ヨダカは落ち込むのをやめて、力強く頷きました。

その瞳には、強いやる気の火が燃えていて、みんなも嬉しくなって、思わず笑顔を浮かべます。


「それなら、私が火をつけ直すから、シロサイと一緒に、お鍋をそこまで運ぶの、お願いしちゃおうかな。なんたって、この中で一番、力持ちの二人だからね!」


「了解。協力お願いする、シロサイ」


「ふふ、このワタクシに、どんと任せておきなサイ!」


お互いに、信頼の目を向けあうシロサイとヨダカ。

勘違いからケンカになってしまうかと思えた、出会ったばかりの頃とは逆に、なんだかすっかり仲良くなっていました。


一時はどうなることかと思われましたが、その後は順調に『りょうり』は進み、やがて、コトコトと音を立てて揺れるお鍋の隙間から、とても美味しそうな匂いが、こぼれ出てきます。

その様子を見て、ツキノワグマをはじめとするみんなは、素直に喜んでいますが、ミナミコアリクイは、逆に不安になってきてしまったようでした。


「す、すごくいい匂い、してきたよぅ……で、でも、ちゃんとできたかなぁ。あたしの間違いで、みんなお腹、痛くなっちゃったり、しないかなぁ」


「大丈夫だって、ミナミコアリクイ! 積極的だったり、急に弱気になったり、なんだか面白いよね、きみって」


「ええぇっ、そ、そうなのかなぁ。ねぇ、ヨダカはどぅ思う?」


「ん……ミナミコアリクイは、頼もしい。わたしを、引っ張ってくれる」


「ふ、ふあぁっ……」


ヨダカからの言葉に、ミナミコアリクイは、すっかり照れてしまいました。

誰かから頼りにされるような存在になんて、そうなってみたい、という憧れはあっても、いつのまにか、そんな風に思われていただなんて、つゆほどにも思っていなかったからです。


「ミナミコアリクイ? 何か、あった?」


「う、うぅん、なんでもないよぅ……あっ、あたし、頑張るね。がっかりさせないように」


「ん……了解。わたしも、頑張る」


ぐっ、と、両の手をこぶしにして、気合いを入れるミナミコアリクイ。

なんだかよくわかってなさそうな顔をしつつも、ヨダカも真似して同じ動作をして見せました。


そんな最中、へいげんの向こうの方から、6人のフレンズが、連れ立ってやって来ます。

いつの間にやら、お日様は空高くに登って、みんなのお腹も空いてくる頃合いでした。


「皆の者ー! 揃っているようだな!」


「ヘラジカ様! ライオン達もいる、ですぅ!」


「ツキノワグマ、『りょうり』、できてるですか?」


「うん、ばっちり! みんなのおかげだよっ」


「なら、なんの心配も、ありはしませんわね!」


楽しげに笑っているライオンとヘラジカ、その横では、対照的に、くたくたに疲れきって、アラビアオリックスとオーロックスの二人が、ハシビロコウとパンサーカメレオンに、肩を貸されてながら、ひきづられるように歩いております。

へいげんの、二つの群れをそれぞれに治めるあるじである、ライオンとヘラジカ。

その二人を前に、ミナミコアリクイは、緊張を隠せません。


「やーやー。ツキノワグマ、『りょうり』の準備、間に合ってるかな?」


「はい、ばっちりです! 大将!」


「ほーほー、そっかそっか……ん、そっちの二人は誰?」


「は、はじめまして、です、ミナミコアリクイ、です」


「ヨダカ。はじめまして、ライオン」


「二人は、『りょうり』を手伝ってくれて……あっ、ええと、最後の方! 最後の方だけですけど! それで、良かったら一緒に、食べようと思ってでですね」


「ふぅん……なるほどねぇ。大体わかったよ、ありがとね! 私はライオン。宜しく、仲良くやろーぅ」


ライオンに見つめられて、ミナミコアリクイは、なんだか鳥肌が立って、息を飲んでしまいました。

とてもひょうひょうとしていて、にこにこと笑っているのに、その目の奥が一瞬、鋭く閃いた気がしたのです。


そんな、何処か、鋭く研がれた爪を隠しているようなライオンとは裏腹に、もう一人の群れのあるじ、ヘラジカは、二人の前で、威厳たっぷりに腕を組んで、名乗りを上げて見せるのでした。


「やぁやぁ、私がヘラジカだ。よろしく、ミナミコアリクイに……ヨダカ、と言ったか? 強そうだな! 良かったら勝負しないか?」


「勝負……わたし、と?」


「あぁ。私は強い者と力比べするのが、大好きなんだ!」


「あっ、あのっ、『りょうり』、食べようよぅ、みんなで、頑張って、作ったから……」


「そうでござるよ、ヘラジカ様っ、 せっかくの『りょうり』が、冷めてしまうでござる!」


「む、そういえばその通りだったな」


ミナミコアリクイとパンサーカメレオンが、脱線しかけたヘラジカの意識を、勝負のことから『りょうり』の事へ、直させました。

勝負に誘われた時、ほんのすこし、ヨダカが固まったのがわかって、ミナミコアリクイは、勇気を出して、止めに入ったのでした。

とても……今までミナミコアリクイが会ってきた、どんなフレンズよりも、大きな力を持つヨダカですが、今までの経験から、それを振るうのに、躊躇いを感じるようになったのかもしれません。


「ぜぇ、ぜぇ……あれだけ、動いたのに、まだ、やれるの、かよ……っ」


「お、俺ら、頑張ったよな……自信、無くなって、きたぜ……」


「うむ! 実に楽しかった! 飯を食ったら、また続きをやろう!」


「ば、化け物かよ……ヘラジカ……よよよ……」


先程まで、ずぅっと『稽古』をしていたのにも関わらず、少しも疲れた様子を見せないヘラジカに、アラビアオリックスとオーロックスは、一種の恐ろしさすら抱いている様子です。

そんな二人にたいして、ライオンは肩に手を回して、称えるように話しかけました。


「いやぁ、二人とも、凄かったよ? 私とヘラジカを相手にして、お昼まで、ほとんど動きっぱなしだったんだから。私なんて、こっそり休憩したりしてたしねぇ」


「あ、ありがとうごぜぇます、大将……」


「き、休憩って、いつの間に……」


「いやー、ほんと驚いたよ、あんなに必死で喰い下がってくるんだもん……まるで、何か隠し事でも、あったみたいに、さ?」


「な、なななんの事っすか大将!?」


「全然、そそ、そんな事してないですよ、なっ、ハシビロコウ!」


「えっ……あ、う、うん」


慌てるアラビアオリックスに急に振られて、ちょっと驚きつつも、ハシビロコウがこくりと頷きます。

怖い目つきのせいで、普段はあんまり話しかけてもらえないせいか、ちょっと嬉しそうでした。

そんな一連の流れに、おおよそ、全てを察したように頷きながらも、ご機嫌良さげににこにこと笑いつつ、ライオンは、『りょうり』の方へと話を促します。


「さて、それじゃあ、お待ちかねの、ご飯の時間にしようか! 今日は、ミナミコアリクイとヨダカの、二人も一緒にね」


「あぁ! 皆の者、皿を持て!」


「おぉーっ!」


ヘラジカの掛け声とともに、宴は始まりました。

ツキノワグマが盛り付けた、みんなで頑張って作った『りょうり』を、思い思いに、口に運んでゆきます。


「頂きますでござる……もぐっ、あぁ、至福の味……このために生きてるでござるぅ」


「はむ……っ、はふぅ、やっぱり、辛いですぅ!」


「でも、それが美味しいですよね〜、止まらない〜」


「もくもく……普段のものより、具がしっかりしていますわね」


「でも、これはこれで、私は……好き、かな」


「うおぉ、おかわりだ! 動きすぎて腹が減って仕方ねぇ! 全然足りねぇよ!」


「よくそんな食べれるなぁ……疲れてなかなか進まないよ、こっちは。勿論、味は最高だけどな」


「はいはーい、おかわりならこっち! 沢山あるから、遠慮はなしで大丈夫だよ!」


「うむ、皆の者、実に良い食べっぷりだ! 私も負けていられん、ライオン! 大食い勝負だ!」


「えー? 私はそんなに食べないからなぁ……それより、あの子の方が競い甲斐があるんじゃない? ほら」


各々に『りょうり』を楽しむフレンズたちの中、ライオンが指し示したのは、他ならぬヨダカの姿です。

無我夢中といった様子で、お皿を綺麗に空っぽにしては、ツキノワグマに新しくよそってもらい、一心不乱に掻きこんでいるではないですか。

それを見たヘラジカは、すぐに目を輝かせて、ずんずんと歩いてゆきます。


「やぁやぁ、そこの、ヨダカ、だったか? なんと素晴らしい食べっぷり! 私と大食いで勝負だ!」


「勝負、大食い……了解。受けて立つ」


「いい返事だ! それでは早速、勝負!」


「ふあぁ、頑張ってぇ、ヨダカ!」


「ねぇねぇ、君。ちょっといい?」


「ふあっ、ら、ライオン……さん、な、何か用なのぅ、ですかっ!?」


ツキノワグマの隣で、お皿を洗ったり、お米を盛り付けるのを手伝ったりしながら、大食い勝負に挑むヨダカを応援していたミナミコアリクイ。

いきなり、ライオンに話しかけられて、びっくり緊張して、変な話し方になってしまいます。


「あはは、大丈夫大丈夫。とって食べたりしないよ〜。少しお話したいんだ、君とね」


「え……う、ぅん。だ、大丈夫です……だよぅ」


その場に胡座をかいて、リラックスした様子で『りょうり』を食べつつ話しかけることで、ライオンは、敵意がないことを、ミナミコアリクイに示していました。

ミナミコアリクイも、なんとか肩の力を抜こうとして、ちょっと失敗しつつも、ライオンに応じます。


「まずは、ありがとね〜。君たちが、手伝ってくれたんでしょ?」


「うぇ!? え、えっとぅ……そもそも、あたし達のせいだし……じゃ、じゃなくて! な、なんの話だか」


「ふふっ。『私は何も気付かずに、美味しくご飯を頂いた』、それでいいんだろう?」


「あ、う、ぅん……」


「最近、どんどんみんな、成長してるんだよ。自分から、何かをするようになって……『あの子』に出会ってから、かなぁ。君さ、なんとなく、似てたから。雰囲気が」


「っ! そ、それってぇ……」


はっとなって、言葉を継ごうとするミナミコアリクイ。

しかし、機先を制すように、ふっとライオンが、話題を変えてみせます。


「そういえば、ヨダカ、だっけ……君のお友達。なんだか面白い子だねぇ」


「えっ……あっ、えぇと、確かに変わってるけど、とっても、いい子だよぅ。優しいし、力持ち、なんだよぅ」


「へぇ、それならきっと、強くて優しい、けものなんだろうねぇ」


「ぅん! もうすぐ『としょかん』で、教えて貰えるんだぁ! あたしも、すっごい、楽しみだよぅ」


「ふぅん、そうだねぇ。聞いてると、私もワクワクしてきたよ〜……うん、大丈夫かな、君たちなら。あともう少し、頑張って!」


「うん、ありがとう、ライオン!」


ライオンの励ましに、ミナミコアリクイは嬉しくなって、大きく頷きました。

最初はちょっと怖いと思ったけど、とっても優しいフレンズで、ほっとしたのです。

一方で、ちょうど、ヘラジカとヨダカの競い合いにも、決着がつくようでした。

ばたん、きゅー、と、勢いよく倒れ伏したヘラジカ、その横で無尽蔵にお皿を空にし続けるヨダカの側の旗を、いつの間にやら審判役をやっているアフリカタテガミヤマアラシが、掲げます。


「な、なんと! ヨダカの、勝ちー!」


「すごーい! あの、ヘラジカ様に勝ったですよ!」


「勝利者インタビューですわ! 今のご気持ちは!」


「けぷっ……流石に、少し、苦しい。 燃料タンクが、重い」


「くぅ……この私を、負かすとは……だが、次は、勝つぞ!」


「む、無理しちゃダメでござるよぉ! だ、誰か、ヘラジカ様の介抱を、手伝って欲しいでござる〜!」


「あ、うんっ、あたしがやるよぅ! それじゃ、ライオンさん……じゃなくて、ライオン! ちょっと、行ってくるね!」


「うん、ヘラジカを、よろしくね〜」


大食い勝負の主役を囲んで、どったんばったん騒がしいみんな。

その様子を前に、楽しげに細められたライオンの目は、あわあわとヘラジカの背中をすりすりしたりしているミナミコアリクイを眺めながら、なおも食べようと『りょうり』を口に運んでいるヨダカへと、注がれています。


「鉄と、火の匂い、か……ま、あの子たちなら、心配いらなそう、かな」


その呟きは、ライオン以外の、誰にも届かないまま、『りょうり』の匂いとともに、風に乗って、どこかへと運ばれていったのでした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ヨダカの星 @binzokomegane

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ