第一話 〜異世界に来たっぽい〜

ちゅんちゅん、ちゅんちゅん。


俺、鈴木 白太郎(すずき ぱいたろう)は朝から部屋で頑張っていた。


「......ふぅー。やっぱいいね、もう1回やるか」


「......ふぅー。やっぱいいね、もう1回やるか」


「......ふぅーう、う、う、苦しい......よし、もう1回やるか」


「......ふぅーう、う、なんか疲れてきたな。ちょいと寝るか」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ちゅんちゅん、ちゅんちゅん


「よし、切るぞ」


うん?なんか聞こえるな。男の声だ。


「1、2の3 はいっっ!!!」


「ブシュッ」



痛くはない、痛くはないのだが血が出てます。はい。

めちゃくちゃ出てます。はい。


「はい!?」


流石の俺も飛び起きた。なんてったって、大量の血が股間から出ているんだからな。


「お、起きたか。よし、かけてやれ」

大きい男がもう1人の小さい男に指示する。


な、なにをぶっかけるつもりなんだ?


「四穴(しけつ)!!」


謎の白い液体が俺の股間に飛んでくる。


「や、やめろー!!」


謎の白い液体が股間に命中した。お、終わった今までありがとう世界中のおっぱい達よ。


「って、あれ?」


「よし、止まったか」

男達は満足そうに笑っている。


「いったい、なんなんだ!」


男達は声をそろえてこういった。


「ようこそ、今日から君も宦官だ!」


なんだ、そのCMみたいなセリフは。



「とりあえず質問したいんですが」


ガサゴソ


「どうぞ、どうぞ」

男達はどうやら質問に答えてくれるらしい。


ガサゴソ


「えっと、じゃあまず、あなた達は何者ですか?」


まず、大きい方が名乗った。

「よくぞ聞いてくれました!俺の名はケンケン!」


そして、小さい方。

「そして、俺の名はパ!」


なんだそのなめてる名前は。


ガサゴソ


「ここはどこですか?」


ケンケンが答える。

「ここは、ベアー王国」


英訳したら裸王国かクマ王国ってとこだが。そんな国あったっけ?


「えっと、何大陸にあるんですか?」


パが思い出した様な顔でいった。

「あー、そういえば君ここと違う世界から来たのか」


どういうことだ?

パは続ける。


「ここは、君が住んでいた世界とは違う世界だよ」


「マジっすか」


「うん、マジ」


「地球ではないんですか?」


「そーそー」


「え、え?」


ガサゴソ


「まー、君はあっちの世界で死んでこっちの世界に転生したってわけよ。その証拠を見せてあげるよ」


そ、そういえばさっきの白い液体パの手から出てたな。


「おいでー、ち〇ぽこ丸・ソドム!」


ち〇ぽこ丸・ソドムだと?なんだそのふざけた名前は。


ガサゴソ、ガサゴソ、ガサゴソ


「呼んだー?」


なんか、変なのが歩いてくるそして、喋ってる。


「こいつが君のち〇ぽこだったやつだよ」


俺の記憶だと、ち〇ぽこは歩かねーし、喋らないのだが。


「どゆこと?」


「こゆこと」


わけわからん。そして、よく考えると俺ち〇ぽこ切られたんだった......。


ケンケンが言った。

「君は今日からち〇ぽこ丸・ソドムと一緒に宦官として姫様に仕えてもらう!!」


手から液体出るし、ち〇ぽこ歩くし、勝手に宦官にされるし、どうやら本当に異世界のようだ。でも、ちょっと待てち〇ぽこロボット説は捨て切れない。俺は、ち〇ぽこ丸・ソドムとか言われてるやつを触ってみた。


うん、この感触間違いない。俺のち〇ぽこだ。俺には分かる。


しかし、どうしても気になることがある。俺はどうやって、死んだんだ?


「パさん!俺はなんで死んだんですか?」


パさんはこう言った。

「君、1日10回はしてたでしょ?それが死因だよ。ぶふっ笑」


ケンケンパがくすくす笑ってやがる。


もう少しかっこよく死にたかった。正直言ってやってから死にたかった。やれれば死んでも良かったのになー、おっぱい揉みたかったなー、童貞かー。しかも、宦官だからち〇ぽこ無いしこれこの世界でもやれないじゃん。最悪だ。


俺が落ち込んでいるとち〇ぽこ丸・ソドムが寄ってきて言った。


「お前の考えてることよーくわかるわ。悲しいよな。ま、俺はち〇ぽこだからやれるけど笑?え、エリンギみたいな形してるから出来ないだろって?フォルムチェンジすりゃあ松茸みたいになれるんでね」




今日の日記♡


一つこの異世界について分かったことがある。

このち〇ぽこ丸・ソドムいや、この俺の息子はクソ野郎だ。

ぜってー、俺もやってやる。童貞はいやだ。




こうして、俺の謎の異世界生活が始まった。

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異世界でエリンギと姫様と旅することになった。 〜宦官という召使いにされてしまいました〜 @takokuma

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