タイトルに誘い込まれて、ページを開く。私たち(読者)の知らない曜日がある世界に迷い込まれる。ああ、今日は何曜日? 消えた曜日は何曜日……?777文字だけの世界に、読み終わった後に残るモヤモヤを体験せよ!そして、消えた曜日を戻してくれ! 休みをもっとくれ!面白い作品を、ありがとうございます!
777文字、主人公に不思議な話を語り聞かされて、読んでいる方がひやひやしてしまう作品でした。面白いな~と思うのは、これでも口調で主人公はきっと女性なんだろうなというのが分かるところですね。日本語の妙です。多くを語らない掌編だとちょっとした仕掛けが生きてくるのが伝わってきます。それにしても……こういう症状……どこかで……
もし一週間が7日の世界に迷い込んでしまったら?777字の中でその事実に向き合あおうとするとき、相手の口から明かされるもう一つのズレた世界。コンパクトな中にまとまった不条理なお話です。