ダイエットエッセイにつけるキャッチコピーかそれは、って思うけど、まずはダイエットの方について語ると、ちゃんと筋トレしててエライ、あと出張ダイエットというビッグチャンス、ゼニの匂い。ビジネスチャンスがそこには転がっている、そういう感じもありつつ、しばしばカレーを食ってるところで心が和む良エッセイでありました。
でも突然の「架空うさぎ飼育記録」のコーナーがとにかく良くて、皆さんこれをちゃんと「架空」のうさぎ記録だと思いながら読んで欲しいんですが、架空なんだから自分の都合よいように動かせばいいじゃあないですか、でもダメなんですね。架空だけどうさぎはうさぎとして生きているから、そううまくはいかない。ついには架空のうさぎを(架空の)写メで取り出したり(架空の)ムービーで記録したりしだして、もう徐々にオセロちゃんは生きている、現実の存在、そういう感じになっていく。でそうなると、このエッセイってなんなんだよって話になってくるわけですよね。つまり、今我々は前半部分のダイエットの話、体重の話は真実だと思っている。それで、後半のうさぎの話は架空だと思っている。そこの区分は作者が「架空」と語っているかどうかでしかなくって、みたいな哲学的な考察は一切必要なくて、とにかくオセロちゃんがだんだんかわいいなって思ってくればそれでOKだと思います、でも俺はちょっとそんなことを思ってぼんやりしてしまったのです。
ツイッターで、「今日は寒いけどヒーター炊いてきたからオセロちゃんは大丈夫」みたいなことを呟いてたのが俺の中ではピークで、すげーな境界線越えてきたなって思いました。皆さんも越えていきましょう。
あとどなたかこれに影響受けて架空インコ飼育日記とか書き出したら、お手数ですがご一報いただければと思います。読みに行くんで。