わたしの知らない、先輩の100コのこと

作者 兎谷あおい

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★★★ Excellent!!!

無線イヤホンのイヤーピースを拾ってくれた同じ学校の、だけど知らない謎の後輩女子。彼女はイヤホンの主である井口慶太のことをあれこれ知りたがる。お互い様だということで、ふたりは1日1問、好きなことを質問しあい、それについて絶対答える約束を交わす。

まず目を惹かれたのは、“後輩ちゃん”こと米山真春さんの「あの……」からの「これ、落としましたよ。せんぱい」です! 
知らないことを知り合っていく展開なのに、最初から慶太くんのこと「せんぱい」って知ってるんですよ。出会い頭にいきなりやられました!

そしてひとつのエピソードを慶太くんと真春さんの両視点から綴る構成なんですけど、慶太くんの男子的ひねくれっぷりと真春さんの乙女的な突進ぶりが、じれったくも絶妙な距離感を見せてくれて――
なんでしょう、ある意味決闘って風情? どっちがどっちにとどめを刺すのか気になって、ついつい読み進めさせられちゃうんです。

急がないし焦らない、でもずーっと甘々な恋の戦記。思いっきりおすすめです!

(味があるから人気作! 濃さと厚さの4選/文=髙橋 剛)

★★★ Excellent!!!

軽いタッチで読みやすい文体で書かれているというのも本作の大きな魅力の一つですが、それ以上に主人公達がイチャイチャしているのを読む、というのが本作の最大の魅力だと思います。
あとは、作品全体が伸び伸びと書かれています。話の大筋との摩擦に窮屈さを感じることが無いです。この小説は読んている方も書いている方も楽しい、素晴らしい出来のラブコメだと思います!

私のおすすめは第65日(話)です。

★★ Very Good!!

1人は本が好きな口下手な男子
もう1人はスクールカースト上位の女子
このふたりが電車の中で繰り広げる会話の内容は実際の電車の中でも起きそうな内容ばっかり。そのおかげで基本的にはスラスラと最後まで読める。
後輩ちゃんのどうでも良さそうに見える質問内容が後の布石なのかそうじゃないのか気になる所でもある。
そして、物語に出てくる主な登場人物がこのふたりしか居ないから最後の方になるにつれて多少のマンネリ感が出てくるので友人とかを出してほしいです。