予報外れのお天気雨。手元にあるのは日傘が一本。恥を忍んで、雨の中日傘をさすかどうかが迷いどころです。そんな時は楽しい想像をしてみると良いです。もしこのお天気雨の中、狐達が宴を開いて楽しんでいるのかと思うと、自然と恥ずかしさも無くなり、前向きな気持ちになる事でしょう。そんなほっこり心が温まるお話です。
こんな雨の日なら楽しく歩けそう。雨の日には、それなりの楽しいこともある。憂鬱になることばかりじゃない。
こんな日は今はなき「九龍城」のアサリそばが食べたい気分…。
うまくいけばよし。予想外の出来事でも気持ち次第。とてもポジティブな物語に勇気がもらえますよ!
『狐の嫁入り』といえば天気雨のこと。彼女の妄想世界の狐たちの降らせた雨が現実の彼女の気持ちにも変化をもたらします。雨がうとましいとか、雨には雨傘をさすべきだとかそんな固定概念こそ放り出して繰り出そう。彼女らしく。彼女の、そして作者の背中を押したくなる作品です。