このレビューを書いている時点で投稿されているのは『■■駅』だけですが、短くて読みやすかったです。長いものは長いもので読み応えがあって良いのですが、個人的にはこれくらいの短さの方が気軽に読めて良い感じ。これから『■■駅』の周りを見て回るのか、それとも視点を固定せずオムニバス形式で日常と地続きの怪異を描いていくのか分かりませんが、続きを楽しみにしています。
ぞっとした。 夜ではなく、黄昏時――誰そ彼時というのがいい。 昼と夜の間、一瞬時が止まったようなあの時間だからこその恐怖という感じがした。 工事中、というのもまたいい。その言葉だけで、途端に「この話はどこにでもありそうだ」と思わせる。 みなさんも夕方、田舎のワンマン電車に一人で乗るようなことがあればこの小説を携えて臨んでみてはいかがでしょうか。