最終章 七日目

しばらくすると、あおむしのいたところには白い繭が出来上がっていました。











 そのなかであおむしは蛹となっていました。























 長いような短いような時間が経ちました。



 











繭は光り輝き、終にその時を迎えました。



 











繭がその真ん中から割れ、中からそれはそれは美しい星を散りばめたような翅を持った蝶が現れました。

 
















それはかつてのはらぺこあおむしとは似ても似つかないものでした。


 















かつて、はらぺこあおむしだったものは周りを見渡しました。






















そして、少し悲しそうな表情をすると何もない世界の何処かへとその翅を輝かせ、飛んでいきました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

はらぺこあおむし 金水 春子 @asaZuKE

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ