最終章 七日目
しばらくすると、あおむしのいたところには白い繭が出来上がっていました。
そのなかであおむしは蛹となっていました。
長いような短いような時間が経ちました。
繭は光り輝き、終にその時を迎えました。
繭がその真ん中から割れ、中からそれはそれは美しい星を散りばめたような翅を持った蝶が現れました。
それはかつてのはらぺこあおむしとは似ても似つかないものでした。
かつて、はらぺこあおむしだったものは周りを見渡しました。
そして、少し悲しそうな表情をすると何もない世界の何処かへとその翅を輝かせ、飛んでいきました。
はらぺこあおむし 金水 春子 @asaZuKE
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます