誰もが知っている絵本の王様・はらぺこあおむし。小生も幼少のみぎりに何度も読み返しました。とくに洋梨のページが好きだったように思いますが、遠いむかしのことなので忘れました。そう。遠いむかしの記憶は間違っているかもしれない。あの、はらぺこあおむしは実はこういう話だったのではないか、と思わせるのが本作です。終盤に近づくにつれてのあおむしにご注目。
幼いときの寝室のおとも、「はらぺこあおむし」がじつは全てを喰らい尽くし世界を終わらせる者である、というブッとんだ観点に驚かされました。どこからそんなアイデアが……!なんだかんだで一応原作の通りに進んでいくのも面白かったです。