インシデント・G
グラントは粗末な山小屋のような、蒸気管を備え付けただけの納屋に住んでいる。
ラギッドの『下』の方、ボトムズたちも住んでいる下層区画の西端に、人目を避けるように寄る辺無く独りで暮らしているので、時々ケイトと一緒に食事を持って行ったりもする。
彼はボトムズがラギッドにやって来た頃からずっと傍に居て、たぶんケイトの次くらいに彼が信を置いている人物だった。
今でもボトムズは初めてグラントに出会ったときのことを――具体的には生来の吃音に悩まされながら、しかし確かに聡明だった彼の言葉の端々を思い出すことが出来る。
老人たちに受け容れられず、悔しさに飲み明かした日々を思い出すことが出来る。
鉱泉がついに、ばしゅううとバルブが壊れた蒸気機関みたいに噴出した時の彼の顔を思い出すことが出来る......つまり、グラントはほんとうに大切な友達だった。
「ベティ、な、なんだい──随分半端な時間じゃないか、何か良いことでもあったの?」
「グラント」
出迎えた彼は、使い古した茶色のワークパンツにブーツを履き、狩人が着るような毛皮のコートを羽織っていた。小太り、顔はすこし垂れ目がちで、笑うと握り潰した油紙のような顔になる。しかしあの笑顔はボトムズをいつも安心させた。
古風なつるはしを台車に載せていた所だったので、これから鉱山へ出掛けるつもりだったのかも知れない。ボトムズは金鉱が偽物だったと言うデータを思い返し、二、三発どこかに銃をぶっ放したくなった。ちょうどラギッドの稜線のようにうねうねと弧を描く、金の分布を魔力で走査したインク。しかしあれは均一に過ぎた。
アンブラ・リッジの洞窟に満遍なく金が埋蔵している......そんなわけがない。もともと鉱床なんてものがあっても、以前街に来ていたと言うMOAの調査団が見のがす道理がない。蛇はいつまでも蛇である。気色の悪い企みの腐臭を放ち、ボトムズたちを絡めとろうとしている網がそこかしこに見え隠れしている。
ラギッドの鉱山は沖積層で、自然金の採掘量もかつては100ppm(1000kgあたりに含まれる金のグラム数。いっぱんに30ppmで金鉱と呼べる)を誇ったらしいが今は採算ベース上のそれをあらかた取り尽くしてしまっている。
だからこそぽっと湧いて出た、若者たちが噂の出所である金鉱の存在......それは奇妙に映るし、実際彼等が仕込んだものなのだろう。一緒に働いてきた若者たちならば少しずつ土壌に金を仕込むのも容易だったはずだ。
無論その場限りの偽装だった、と言うのは本人たちもよく理解しているはずだ。
お互いの出来ることはラギッドを繋ぎとめる為に見せ合っているし、三年と言う歳月はそれが染み込むまでに充分過ぎる。であればこそ、その違和感に足が止まるのだ。
何故そんなことをしたのかが解らない。故に気色が悪い、と言っている。
慣れ親しんだ相手にまで十一人の若者総出で虚飾を扮さねばならない事情。
ひとえに金
時間稼ぎ。一体何に対して? 時計の針を止めたところで失った資源が戻るなんてばかなことはない。
そこまで考えて、またあの声にぶち当たる。
――きさまはほんとうに、ここに先があると思っているのか?
だまれ。
そう告げるしかない。
何もかもをぶち破りたい。
この街は嫌いだが、愛着がないわけではない。そもそも居場所がここにしかない――ひとは属する共同体によってまわりとの関係がクッキーの型みたいに規定されるし、俺の場合はMOAがその「型」だった。抑止力に対する抑止力、暴を以て暴に易うひとつの冷たい装置。
その在りかたに馴染めずに、彼は弾かれるみたいに飛び出して。
そして......逃げた先で、ようやく上手くいくかと思ったのに、あの日が。ボトムズとケイトが抱えた傷は、ぽっかりと口を開けた街の
そこは二年前の鉱山で、拡がっているのはくろぐろとした、地球の裏側にまで繋がっていそうな暖かい闇。そして洞窟の最奥に滴り落ちていた紫色の、血。その血が心に流れ込み、彼の中で固まって、確たる覚悟にもなっている。
陽が当たる向きへの、伸びやかな決意ではない。ある種悲壮な――彼の心を真っ黒く焼き尽くす、昏い色の火。
そして緋。血。ああ、またこうなった。真っ暗い地球の裏側。
もはや先が無い。
結局の所、俺はただの穴掘り屋だ――何故神様は、俺たちみたいな惨めな人々に手を差し伸べて下さらないのか?それとも要領が悪いのだろうか。どちらにせよ、今なら天に唾を吐いても誰にも何も言わせやしないと言う自負があった。
俺はラギッドを守りたい。守りたい、はずだ。
折角良い方向に回り始めた、俺のはじめての居場所だ。昔はそんなものがなくても生きていけると思っていたけれど、今はここを失うのが怖い。
結局のところ独りで活きていける人間なんていやしないのだ。ケイトが居て、グラントが居て。ここを繫ぎとめる為だったら、どんな労苦も惜しまない。
(先が無い......)
だまれ。
俺の居場所はここだ、ここにある......
+
「まずいことが起こった、智慧を貸して欲しい」
グラントにはそれだけで充分だった。
何が起こっているのか、何をするべきかをきちんと把握する準備が出来ていた。
「お、おう......わかった、聞くよ。そんならケイトは、も、もう帰したほうが良いんじゃないか」
「いや、これはラギッドそのものを揺るがす問題だ――彼女にも居てもらわなくちゃならない。多分人足が必要になる、俺たち十四人を掻き集めてやっと足りるようなことだ」
「ず、ずいぶんと酷いことになってるみたいだな――解った、おいらの家のそ、そとで話そう」
「外?」
「昨日蒸気管がぶ、ぶっ壊れちまって......慌てて直そうとして、そしたらいきなり床が落盤みたいに地面に陥没し、し、したんだ。家は酷い有様なんてもんじゃ、な、無い」
ボトムズとケイトは彼に促されるまま家の中を覗いてみた。そこはたしかに酷い有り様なんてものじゃなかった。家、いや小屋、いやいや納屋か......ともかく環境は惨憺としていた。
モノが少ない部屋の中では薄い床板が滅茶苦茶な方向に割れていて、荒削りの噴火口を思わせる。書き物をしていたのだろうか、倒れた机と一緒に数十枚の紙が飛散していて、それには泥がぐちゃぐちゃにこびりついている。
床下には黒いうろのような穴。恐らくもともと空間が存在していたのだとボトムズの技師としての経験がささやく。これは、もしかすると彼の事情に関係しているのだろうか。
昔、何故こんな所に好んで居を構えているのかを聞いたことが何度かある。
確か鉱山であらかたの水脈分布のマッピングが終わって一服していたときだっただろうか。
グラントはきまって、
「別に、好きなわけじゃない。ただおいらの居場所はここなんだ。縫いとめられている――そんな感覚、きみにも経験があると思うんだけどね」
とにこりと笑って答えてくれる。
ボトムズはそれについて少し考えてみたけれど、足りない頭をペッパーミルみたいにしゃかしゃか振ってみても答えは一向に見付かりそうになかった。彼は時々、長い付き合いの中でとても難しいことを言う。
「よくわからないな。グラントは結局、望んでそこに住んでいる、ってことじゃあないのかい? それとも何がしか、シガラミみたいなもので強いられているってことなのかい? 俺はこの街の生まれじゃないから、そう言うのに疎いんだけどさ」
「ううん――まぁ、は、は、半分正解ともいえる。ともかく、いつかボトムズにも教えるよ」
結局、グラントとの会話はそこで中断された。ケイトが弁当を持って、鉱山まで来ていたからだ。あの日は確かピクルスとハムのバゲッド(意外に食べ合わせは良かった)を三人でつついて、それからまた鉱泉の調査に戻ったんだっけ――
「で、ひょっとしてそのことに――」
「多分関係がある。どこをどう爆発させたのかはまだ解らないけど、地盤が全体的に緩くなってる――蒸気管にデトネーションのエネルギーが伝播して、お前の家にぶち当たったんだ」
「ば、爆発?ワイルド・ウエスト・ショーみたいにか?」
「よせよ、ばか。爆破されたんだ。山道も線路も、ここから外に繋がる所は全部......もし外に出たければ、土砂をのけるかアンブラ・リッジから飛び降りるしかない」
結局ボトムズの家で話すことになって、グラントは鉱山へ行くことを諦めたようだった。ボトムズは蒸騎に台車──さっきまでつるはしを載せていた丈夫そうなやつだ──を繋げて、それにけつが痛くならないように布を敷き、ケイトとグラントを乗せ三十分ほどで家まで戻った。
とるとるしゅぱぱと間抜けな駆動音をさせて、どこか小振りな馬にも似た姿形の蒸騎を走らす。これはMOAに勤めていた折、足があれば近場への調査に赴くのに便利だと買ったものだったが、ボトムズは手綱を何年握っているのだろうか。
一度買ったものは中々手放せないたちだった。
道中グラントはずっと口に手を当て、何かを考え込んでいて(これは彼の癖だ。溢れ出るものを押さえ込んでいるようにも見える)――そしてそれが一段落つくと、ボトムズに様々な質問を投げ掛けてきた。
食糧、どのくらいもつのか。老人たちのこと、どんな風に対処するべきなのか。念信設備のこと、何とかして助けは呼べないのか......彼らは可能性を積み上げては、一つずつ潰していった。食料は恐らく、ラギッド全体に行き渡らせるには三日ともたない。だからと言って独占しても不幸な結末が待ち受けているし、念信で助けを呼ぼうにも、今ボトムズが頼れるのはかつての同僚の「ブレーカー」ジョンだけだった。
「その......『ジョン』って人はそもそもどうして、ベティを助けようとしてくれるんだい?と言うか、そいつに助けてもらえば良いじゃないか」
「彼はいいやつだけど、もう他人だ。機関を辞めた俺に付き合わせることはにし、そもそも物理的に無理だ。今はリトルビッグホーンの所で小競り合いが始まるかも知れないって噂が流れてるだろう......
ボトムズは彼に仕事を放り出してまでラギッドを何とかして貰うほどの恩を売った覚えもなかったし、結局の所彼らにはどうにか土砂をのける以外の道は残されていないことになる。
「となると、ず、随分、上手くやったもんだね......犯人も」「犯人?」
「いや、だってこんなことよっぽどこの街の内情に詳しいか、魔術を使うかでもしないとしでかせないだろう。そもそも魔術のすごさについても散々きみが教えてくれたじゃないか」
「そうだったかな」
グラントはくっくっと笑ってそうだよと返した。つられてボトムズも吹き出した。
ケイトはその上に遠慮がちにもう一つ疑問を載せる。
「助けは駄目なのね。それじゃあバレットさんのことはどうするの?」
「ば、バレットさん?まさか新しい客かい?」
「ええ、レイ・バレット。わたしと年、あまり変わらないはずなんだけど......一人旅で、シャイエン・リバー・リザベーションに向かうとかで不要になった馬を売りにラギッドに足を運んだんですって。で、わたしたちがあの仔を買ったのよね。可愛かったなァ、あのアンダルシアン」
あれはムスタングじゃないかと言うことはボトムズは黙っておいた。
一方グラントは例によって口に手を当て何か考え込んでいる。
「それはつまり、そのバレットって子も閉じ込められているってこ、こ、ことだよね?」
「あー......うん。わたしたちが昨日引き留めなきゃラギッドを出てたはずなんだけどね」
「参ったな、こりゃ。額が焼け焦げるほど謝っても足りなさそうだ」
ボトムズとケイトは顔を見合わせ、揃ってなんともいえない顔をした。
スタンドを起こして蒸騎をケイトの自宅に横付けし、レバーを引いてぶしゅと霧のように排水をしてから、クランクシャフトに輪型のストッパーを掛け、せわしなく蠢く機関を黙らせる。
再び家の戸を開け、家の中に滑り込み、椅子にゆっくりと体を沈める。
バレット少年の姿は見えなかったが、あの旅人のトランクはまだ置いてあったので、少なくともラギッドを脱出する腹積もりではなさそうだった。家に居るようにと言付けておいたはずなのだが。もしや彼の身に何かあったのだろうか? いくら彼が魔術士といえ、一人であの土砂崩れを越えるのは無理なのではなかろうか......焦りを覚えたが、しかしこちらも一刻を争う。優先順位を違えてはならない。物事は慎重に運ばれる必要がある。ひと段落ついたら真っ先に探しに行こうとボトムズは思った。
「座ってくれ、グラント。ケイトも。俺はお茶を淹れてくるから」
「いいの? こんな時に」
「こんな時だからだよ。貧すれば鈍す、ってね」
ボトムズはそうウインクしてキッチンへと去った。後には二人、ケイトとグラントがテーブルに向かい合って取り残され時計は相変わらずぷしゅうかちこちと冷ややかに時を刻んでいた。
+
ケイトは目の前の穏やかそうなどもりの青年を覗き込む。小熊じみた体躯で、伝説の樵ポール・バニヤンを絵に描いたような風貌(その場合、彼にひげは生えていないかも知れない。ついでに言うとご飯のときやたらと目を細める癖があるかも知れない)
彼はいつもボトムズと私と一緒に居て、支えてくれた――二年前のあの時も。
私が彼に責を負わせた真っ暗い洞窟の中でも、助けてくれたのはボトムズを除けばグラントだけだった。溢れ出る、薄汚い血......握った生暖かい棒。浮かされたような熱。
飛び散るいのち。芋虫のように蠢く獣性、ありきたりに鬻がれ塞がれた春。洞窟に乱反射する悲壮な叫び声。――やめよう。思い出すべきことではないと、ケイト・トンプソンは断じた。
それとも、彼は私たちを助けたつもりなどなかったのかも知れない。
グラントはラギッドで生まれて、ラギッドで育った。そんな彼が、あの日起こった醜悪なできごとからこの街を守ろうとして、結果――当然の帰結、なのだろうか。
冴えない時間を共に過ごしたのが友達だというのならば、たぶん私たち三人は、一番の友達だ。けれど何故なのか、大人になると上手くそれを伝えられなくなる。
『私たち三人は、友達』と言うたった一つの言葉、何より大切な型でさえも。
殻を作るのがうまくなったのか、もともとそうではなかったのかはもう解らない。
彼に言葉をかけようとしたところで、グラントがこちらを見ていないことに気付く。
白痴みたいに明後日の方向、ベティがいるキッチンに糸のような垂れ下がる相貌がじいと向けられていて、でもそれはなんだか私に背中で訴えかけているようにも見える。
何か大切なこと、一つ見逃すだけでばらばらと砂の搭が崩れてゆくようなもの。
だからと言って、私には......どうしようも出来ない。
以前から、グラントが私のことを好いている、という感情を向けてきたことには気付いていた。彼はほんとうに友達だったから不愉快ではなかったが、だからと言って愉快でもない。
それが如実になったのはあの日からだ。
もう何もかもがあの熱にゆらめく陽炎のようで、そこにある心地がしない。
けれどたしかなものが欲しいわけではない。芯なら既にあの人が与えてくれている。
だから今はここから、出て行きたい。比翼の鳥のように、朝靄から
私の、たった一つの願い......
あの心優しい技師の青年とならば、この街を抜け出せるだろうか。
+
「茶が入ったよ」
ことりと三人ぶんの紅茶に充たされたブリキのマグがテーブルに置かれた。
「あ、ありがとう」「助かるわ、ありがとうね」
グラントとケイトは軽くボトムズに会釈して、彼はそれに笑って応えた。
「いいや。これからどう現実に立ち向かうか話し合うのに、お茶の一つもないのは野暮だろう? さ、始めようか......とりあえず、当分助けは来ないと言うのは話したと思う」
「そ、そうだね――報せを送ってくれたらしい同僚のやつも、こ、こないんだよね」
「うん。まだ念信を送ってはいないけど、あいつは駄目だ。それに、そこまでされる義理も昔に施したおぼえなんてない。気持ち悪いのはきらいだ」
「き、きみだって、充分、気持ち悪いくらいにぜ、善人じゃないか」
「はは。ひどいな......」
「本当のことじゃない、ねえ、グラント。普通の人は多分」
「うん。た、多分、どもりでのろまのおいらを助手に雇わないだろうし、こんな風に街のことを考えたりも、し、ないよな。魔術を使えるんだからさ......いや、ぐ、愚問だったね。それにきみはその方がぜったいいい」
「そうかな」「そうよ」
ケイトは笑いながら、ボトムズのぼやきにいらえを返す。
組んで頭の前に置かれ、彼女の体重を支えている手からは悪戯っぽい、くるくるとした視線が漏れていた。グラントはそれを横目にして苦笑する。
「ともかく、考えなきゃいけないことは、お、おおい。どうにかして、土砂をどかすしかない......そ、そうだったよね、ボトムズ?」
「ああ。そうだ、グラント――黒色火薬、持ってないか? ダイナマイトでもあれば良いんだけど......いや、ハンスコムさんからきみが持っている、って聞いたんだけどもさ」
その言葉を聞くと、グラントは目をいっそう細めて返した。
「確かに爆弾はおいらの家にあるよ......」
「あの納屋に?」
「納屋、そうだな、納屋だ。ただ昨日落盤まがいの事故が起こったって、言った」
彼はうつむいて呟く。ボトムズはその声にただならぬものを感じ取り、尋ねた。
「まさか、その時になくしちゃったのか?」
しかし、小熊のような体を更に大きく、伸びをしながらグラントも返す。
「うんにゃ。いくらおいらが、ま、間抜けだからって――そんな真似して、こうして落ち着いていられるもんか。裏の倉庫の方に保管してあったけど、そこはあんまり落盤がひどくないんだ。夜になったら取りに行こう。何もかも円く収めることが出来るかも」
「そっか。いや、それなら良いんだ。良く考えればそんなに焦ることも無かったかも知れないな......俺とグラントが居れば、いけるよな」
「う、う、うん――ラギッドはおいらたちで守ろう」
胸のうちには確かな信頼がある。
グラントとなら、きっと──ボトムズは目の前の親友の手をとる。
力強い握手に、しっかりと頷き返した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます