星の塔

星の塔


濃い青の天蓋に

光の塔

全てが流れ

崩れ行く


見よ!

解き放たれる時が来た


時という地面に

張り付いていた意識よ

今、その重力から解き放たれて


概念が無に帰し

残された自我

むき出しの肌に

柔らかな光


その記憶の断片に

年輪の彩色に

過去を見よ

歴史を見よ

未来を見よ

今を見よ

そして


光を見よ


時間は既にそこにある

光に運ばれた

静止した時が


全てを解き放つ時が来た

そこに横たわる

真理のなかに


見よ!

光の塔は我にあり

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