盛夏の杵

盛夏の杵


召しませ、召しませ

とりどりの

色の華やぐ

夜のしじま


召しませ、召しませ

金色の

色に染まりし

枝葉には


香りゆきませ

狐色

煙のぼりし

夜店かな


召しませ、召しませ

花色の

輝く星の

降りしきる


行きませ、行きませ

今宵端の

蜜の香りに

酔いしれて


風の一吹き

影色の

幹は揺れませ

いくつもの


腕を絡ませ

囲いませ

宵の晴れるは

月見し夜


召しませ、召しませ

夢見し夜

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る