第5話「ここは、どこだ?」
私は目を覚ました。そこはどう見てもs2000の中ではない。どうやらあの女神とやらは、俺の死に際の妄想ではなかったらしい。いや、そうは言い切れないかも。
「痛い。主に頭と首が」
俺は、なんと見知らぬベッドに横になっていた。
「どうやら成功したようですね。ぶっつけ本番だけどうまくいきました。」
「ああ、そうかい」
そうつぶやいたのは良いが、声の主は見当たらない。やはり、あれは俺の妄想だったのか…。そんなことを考えていると、エンジンが掛かった音がした。
まるで、暗闇の洞窟に太陽の光を見つけたみたいに。
そんな感じで窓を覗いてみると、驚きの光景が目の前に広がっていた。
そこには、俺のs2000があった。そして女神とやらの正体がこいつだ。
俺はすぐさま乗り込んで、状況を説明してもらうことにした。
「単刀直入に言う。ここは、どこだ?」
「凄いがっつきますね、まぁ順を追って説明しますと、前にもお話しした通りあなたは生死をさまよう状態にあります。まぁ当然私はスクラップ工場送り秒読みでしたが… まぁ置いときまして。」
「置いちゃうんだ。」
「そして私はあの世界での生活は終わりました。」
「なんかごめん」
「いいですよ、私はスクラップにされて初めて気づいたんです、こんなくそヘボコミュ症(自主規制)ドライバーだけどとても大切にされてたんだなって。」
「もろ恨みあるやん」
「まあ、兎も角あなたには2つの目的を課したの。1つはこのカロスィ・タウン最速になること。2つめはこのオンボロショップで車の改造を承るショップで、ある程度の知名度を得ること…です!」
おい、まじかよ。
「一つ目はまぁ分かるとして、二つ目はなんだ!」
「では、その説明をしますね。設定ではあなたはおじいちゃんから受け継いで、ひょんなことから閉店したこの店を改装して、改造を承る…ことです!!」
ばんなそかな!(注・そんなばかな!という意味。また、空を飛ばないものを指す
「で、まぁ改装するんだろ。金はどうするんだよ。」
「んなもんねぇよ!稼ぐんだよ!……ごほん…この街の走り屋たちのルールでどっちが勝つか、賭けをするんです。賭けをするんでぇぇす!(注・大切なことなので二度言いました。また、空を飛ばないものを指す。)分かりましたか?」
どうしよう。今まで清楚なイメージだったのにものの数秒でジェンガみたいにくずれたぞ。
「あ、あぁ分かったそーゆうことね。」
↑理解してない。また、(略
「そういや、ここの奴らはどんな車に乗ってるんだ?」
「うーん。人によるけど、GTRとか、ランエボとか、フェラーリとか外車もろもろですね」
ばんなそかな!
「空を飛ばないものを指すんですね」<問一>この文を英訳をしなさい。
なんで俺の考え読めるんだよ!気にしないけど…
「それはですね(このままでは話が、続かないので省略します。」
「じゃあ戻るとして、あんなチート爆速マシンにどう勝つんだよ…」
「それには、とっておきの改造があるんですよ。(* ̄▽ ̄)フフフッ」
顔文字つけんなよ。
次回に続く!
UnderLine ~機械仕掛けの動物~ KokoRiko @ness
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