第4話燃えろダウンヒルバトル!2

現在の状況はファーストヘアピンを超えた時点で先頭が渉後ろが京助。

「まず一つ目のコーナーをクリア!だが何かおかしい…ヘアピンに入るまでかなりリードしていたがもうすぐ後ろだ次の三連後のストレートで追い越されそうなくらい。」渉のその違和感は現実となった。なぜなら京助はヘアピンをコースに沿って曲がるのではなくダートを突っ切ってショートカットしていたのだ。ランエボは4輪駆動のため、たとえ減速してもすぐに立ち直る「俺のランエボをただの先行逃げ切りの車と思うなよ、このランエボの立ち上がりこれだけでお前に追いつけるのさ!」

「ふざけた真似をしやがって…こんなことをするとせっかくの車が壊れてしまうじゃないか!」だが渉の思いは通じず京助はダートを走るのをやめない。

「どうせ渉のことだこのランエボをかわいそうだとか思ってるだろう。

だがな所詮車は車飼い主の言いなりになる動物…つまり~機械仕掛けの動物~といったことだ。所詮はs2000俺のランエボごとき追いつけるはずがないのさ!」

そして両者二つ目の3連を超えストレートに入る。

その時だった。

渉はコーナーを立ち上がってすぐしたところ、京助にs2000のリアバンパーをぶつけられスピンした。「悪く思うなよ渉。俺はこれで勝ってきたんだ」そう言い残し京助は先に行った。渉はスピンしたまま最後の三連へ突っ込んだ。


車内

「くそっ!止まれ!止まってくれ!このままじゃ…俺はこのまま死ぬかもしれない!」そんな思いも虚しくs2000は崖に落ちた…

しばらくの間、渉は生死をさまようことになった。


山頂

ギャラリー「こちらラストヘアピン京助の相手のs2000が崖に落ちた!

バンパーが大きく損傷!これじゃあスクラップ行きだ!ドライバーが生きてるかわからない早くレッカー車と救急車を!以上!」

リーダー「分かった早急に呼ぶ!」

リーダー「あいつ...」


翌日の朝

キャスター「えー、続いてのニュースは、昨晩衣玖波山で事故がありました。

この事故で18歳の橘 渉さんが重傷を負い意識不明となっております。事故があった昨晩違法な公道レースをしていたことがわかりました。この事件についてコメンテーターの平野さんに来ていただきました。平野さんお願いします。」

平野「えー、まず、違法なレースについてですが...


???

「ん?ここはどこだ?確か俺は衣玖波山でバトルして京助に...てことはここはもしや天国?」

?「いいえ、ちがうわ、どちらかというとここは三途の川ってとこかしら。」

「そういやあなたは誰ですか?」

「そうね…<今は>転生の女神ってところかしら」転生の女神は俺から見たら何となく俺のs2000に似ている気がした「そういえば女神さんは俺に何のようだい?」

「あなたは現実世界で生死を彷徨っているの…貴方に質問がしたいの…」

俺はその質問に答えることにした。そうすると女神は少し笑ってこう言った。

<あなたは、死にたい?それとも生きたい?>

俺は何かの冗談だと思い死にたいといったそうしたら女神は「お行きなさい...もう戻ってこれないけど…」といい、一つの扉が現れた。それは何となくここには入りたくないと全身がそう教えてくれる。

「ほ…ホントは生きたいです…」「そう...生きてもそこにはあなたの車はもうない。そしてもうここは無くなってしまう。それでも生きたい?」

俺はここがなくなってしまうことことが気にかかった。本当はずっとここにいたいそんな気がした。そんな俺の気持ちを悟ったのか知っていたのか知らないが女神は言った。「今のあなたにはもう一つの選択肢があるの。それは<仮転生>よ」

なんだなんだその方法は!第一転生とかなんだよ!それになんで「仮」なんだよ

「あなたさっき生死を彷徨ってると言ったわよねあなたが現実世界で目覚めるまであと1年という月日があるのその一年間あなたを並行世界に転生させるの。そうすればここも無くならないし死ぬこともない、最善の手。でも最初は戸惑うかもしれないから転生したら私がナビゲーションします。ただ注意としてそこで死んだら永遠と地縛霊としてさまようことになるのでよろしくお願いします。」フームなかなかいいじゃないか死んではいけないがなかなかの条件だな。よし!乗った!「分かりました。では今から転送します。目をつむってください。」






???

俺は目を開けたそこは小さい部屋でベッドに座っていた。


次回に続く


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る