第二章

第二章

製鉄所。旧家を思わせる、武家屋敷によくある形をした正門には、青柳という表札と、「たたらせいてつ」と書かれた、貼り紙がしてある。

その正門の前で、タクシーが止まる。


懍「ある日突然、ですか?」

顔中しわだらけの母親と、ふてぶてしい表情の娘が、応接室に座っている。母親は、絶望の真っただなかとみられ、げっそりと痩せ、困り果てた顔をしているが、娘は、それをあざ笑っているかのように母を見ている。彼女の髪は、派手な金色に染まっていたし、化粧が濃く、服装も、派手であった。

母親「そうなのです。本当に素直ないい子だったんです。それが、ある日突然、このような姿になって。学校に行くときにはきちんとしていたのに、帰ってきたらこのような姿になっていて、すぐに戻せと言いましたが、恐ろしい顔をして殴りかかってきて、、、。」

懍「ああ、なるほどね。高校生だったのですか?」

母親「ええ、名門の高校に行ってくれて、親を喜ばせてくれたのですが、このような格好になってからは、強制的に退学になりました。今は、どこにもいっておりません。」

懍「精神科とかそういうところは?」

母親「いいえ、いかせようと思ったら、すごい形相で襲い掛かってくるものですから。」

懍「失礼ですけど、お父様はどこに?」

母親「ええ、会社が忙しいと言って、泊まり込みです。」

懍「ああ、よくあるパターンですな。ここに来る子たちの大半がそうですから。まあ、それに関しては特に気にしないでください。」

母親「じゃあ、預かってくれますか?」

懍「水穂さん、今空きはありますか?」

水穂「桜の間が空いてますけど。」

母親「ありがとうございます。この子を立て直してください。」

懍「一つだけ、約束してほしいことがあって、これは、ここへ来た人全員に言っているのですが、ここを終の住処にしないこと。つまり、立ち直る事ができたら、嫌でも出て行ってもらいます。つまり親元へ帰ってもらうということです。このルールだけは絶対守ってください。いいですね。」

母親「え、、、。何でです?」

水穂「何でですって、娘さんじゃないですか。お母様のもとに帰らないでどうするんです?ここに永住したら、それこそパンクしてしまいます。」

母親「私にしばらく楽をさせてくれないのですか!」

懍「ここは、子供を捨てるゴミ捨て場ではありません。あくまでも、ここは製鉄所ですからね。更生施設でもなんでもありません。ただ、鉄を作るために雇われるだけです。ここで、更生のプログラムがあるわけでもないし、入寮した方は、自身の判断で製鉄にくわわってもらうことになる、ただそれだけの事業ですよ。僕も、専門は鉄づくりで、非行少年の更生については、専門ではございませんから。」

母親「お願いです、娘をここにおいてください。お金はいくらでも払いますから。どうか私に、安堵の場をください。」

懍「それならなおさら嫌ですね。一番最愛の人に、そうやって裏切られた実感を与えられてしまったら、基本的な信頼関係が滅茶苦茶になってよりややこしいことになる。ちゃんと、娘さんと話し合ってきましたか?もしかして、ディズニーランドに行こうとか、口実を作って、だまして連れてきたのでは?」

母親「だって、そうしなければ、どうやって私は楽になれるのですか!ほかにどうやって連れてくればいいのです?なぜ、日本の青少年とか心理学関係者は、本人には大変優しい言葉をかけていても、家族に関しては無関心なんでしょうか!もういいです、このお金、全部差し上げますから!私に安らぎの時間をください!」

と、机の上に札束をどしんと置き、さっと立ち上がって出て行ってしまった。

懍「やれやれ、いつものパターンですか。こんな大金をもらってもしかたありません。ユニセフにでも寄付してしまいましょう。」

水穂「わかりました。後で振り込んでおきます。」

と、残された娘を見る。確かに髪は金色に染まっているが、特に太っているようなところもない。下を向いていたから、顔はわからなかった。

水穂「気にするな。お母さんは、本気で言っているわけじゃないから。えーと、君は、小川聡美さんだね。」

と、彼女の堪忍袋の緒が切れたのだろうか、急に立ち上がり、水穂に殴りかかる。

懍「やめなさい!」

聡美「死ね!このくそ野郎!」

この世のものではないほどの怒鳴り声で彼女は水穂の顔をひたすらに殴り続けた。水穂は抵抗することができないので、簡単に床に倒れてしまった。すると、彼女はその上に馬乗りになって、さらに着物の衣紋をつかみ、殴り続けるのである。水穂が、数回せき込んで、口から血を吐き出しても殴り続けた。それを聞きつけて、男性の寮生たちが飛び込んできて、寮生A「おい!大変だ大変だ!またやられているぞ!」

と、急いで彼女にとびかかり、

寮生B「こら、やめろ!」

と、怒鳴るが逆に彼女は、

聡美「うるせえんだよ!てめえらみんな殺してやる!」

と、その寮生にも殴りかかっていく。

懍「わかりました。じゃあ、僕が皆さんを代表して犠牲になります!僕をぶん殴って気が済むのならそうしなさい!」

寮生A「教授、正気ですか!そんなことを言わないでくださいよ!」

と、懍に殴りかかろうとする彼女を必死で抑えるが、彼女は振りほどこうとする。

懍「ええ、こういう人には、誰かが犠牲にならなければ、教えることができません!」

そこへせき込んでいた水穂が立ち上がり、

水穂「教授が犠牲になるのなら、僕が代わりになる。教授は、これからも必要になってくるでしょうから、根無し草の僕のほうがよほどふさわしい。それで、君が持っていた怒りが全部収まるのなら、そうすればいい!」

と、静かに懍の前に歩いてくる。

聡美「ぐわあああああああっ!」

と、つかまれた手を振りほどいて、水穂にとびかかろうとする拍子に、

声「やめて!」

同時にガーンという音がして、聡美は、ばったりと倒れる。水穂も床に崩れ落ちてさらに激しくせき込む。

寮生B「水穂さん、大丈夫ですか?」

水穂「いえ、心配はいりません。それより彼女を桜の間に運んで行って!」

と、いうことはできたものの、口を拭ったその手はすでに真っ赤になっている。

水穂「早く!」

調理係「大丈夫よ。水穂さんのことは私が見るから、あなたたちは彼女を連れて行って。」

寮生B「は、はい、わかりました。」

調理係は水穂の背をたたき、持っていたフライパンを机の上に置いて、彼を背負う。聡美が水穂に殴りかかったとき、彼女がフライパンで聡美の体を思いっきりたたいたので、危機一髪、助かったのである。

調理係「じゃあ、あとはよろしくね。」

と、もう一度水穂を背負いなおして、静かに応接室を出る。

寮生B「じゃあ、彼女を連れていきましょうか。」

今度は聡美を背負って、桜の間へ移動する。

懍「桜の間は念のため施錠しなさい。そして、この血の始末は彼女にさせるように。」

寮生「わかりました、教授。しかし、教授まで標的にされるとは、ほんとに恐ろしい女ですな。」

懍「いえ、哀れな女性です。」

寮生A「そうですよ。教授が平気な顔をしていられるのが不思議なくらいです。」

懍「正直に言うと僕も怖かったですよ。」

その顔は、普段と変わらなかったが、口調がそれを証明していた。

懍「早くしないと、彼女がまた暴れる可能性もあります。」

寮生A「そうですね。わかりました。」

と、懍から渡された南京錠をもって、桜の間に向かっていく。

翌日。食堂で寮生たちが食事をしている。

寮生C「あれ?水穂さんは?」

寮生D「いや、まだ寝込んでいるらしい。昨日の危ない女に、相当やられたみたいだぜ。」

寮生C「そうか。だんだん女のほうが過激になるなあ。」

寮生D「まあ、だんだん男は肩身が狭くなっていくということだろうな。水穂さんはイケメンだから、余計に狙われやすくなるのかも。」

村下「おい!早く作業を始めないと、鉄ができなくなるぞ!」

寮生C「ああ、すみません、すみません!」

寮生D「すぐ行きます!」

二人、急いでご飯を掻きこみ、作業場に向かう。


水穂の部屋。調理係が、おかゆの入った皿をもってやってくる。

調理係「水穂さん、ご飯です。」

と言ってふすまを開けると、水穂はまだ横になっている。

調理係「大丈夫ですか?」

水穂「ごめんなさい、そこに置いておいてください。」

と、再び咳をする。また少しばかり血が、口に当てた手を汚す。

調理係「ああ、まだ止まらないのですか?もしかしたら、病院に行ったほうがいいかもしれませんよ。」

水穂「いえ、大丈夫です、これくらい。」

と、いうが、咳が止まらないらしい。そこへ車いすの音がして、懍がやってくる。

懍「どうしたんですか?」

調理係「ええ、水穂さん、まだ血が止まっていないようです。」

懍「そうですか。水穂さん、病院に行きましょうか。放置しておいたら、大変なことになりかねませんからね。」

調理係「私もそうしたほうがいいと思いますよ。」

懍「しかし、小川聡美にまだ、後始末をさせておりません。」

調理係「ああ、彼女どうしてます?」

懍「おそらく、桜の間に閉じこもっているのではないでしょうか。静かになったと思ったら、また殴りかかる可能性もありますから、僕は何も手出しはしませんでした。幸い、そのあとは暴れなかったようですが、、、。」

調理係「そうですね。最近になって、ここへ来る人たちが、どんどん過激になっていくような気がしますよ。」

懍「その話は今する必要はございません。それよりも、彼をどうするかを考えましょう。寮生たちは、製鉄を続けてもらわなければなりませんし、女性の寮生たちも仕事に行く時間ですしね。それに、病院は大概、午前中でおわってしまいます。それでは、こうしましょう。僕は彼女を観察するためにここに残りますから、水穂さんを病院まで連れて行ってくれますか?」

調理係「わかりました。じゃあ、私、連れていきます。」

懍「ありがとうございます。」

調理係「いえ、私も料理以外のことで、役に立ったのは初めてだわ。」


病院の入り口。調理係は、水穂を背中に背負って、病院に入る。と、すでに待合室に待っていた、杉三が、声をかける。

杉三「食堂のおばちゃんじゃないか!」

隣には蘭もいた。

蘭「水穂、お前どうしたんだよ。そんなまっしろい顔して、」

杉三「新入生にやられたんだろ。」

調理係「そうなのよ。まったく、その子は、本当に過激で、まるでISだわ。」

水穂「おばさん、もう大丈夫です、座れます。」

調理係「じゃあ、おろすわよ。」

と、水穂を杉三の隣にあったソファーに座らせる。彼女自身は、受付に診察の申し込みをしにいく。

杉三「今回は相当ひどかったな。表情が全然違うからよくわかる。」

蘭「あんまりしゃべらせないほうがいいよ、杉ちゃん。」

杉三「きっと、昔のようなただねじ曲がった不良ではなく、人間の生死も考えない、心のつぶれた不良だぜ。自分の不幸を嘆くのは仕方ないかもしれないが、他人にも不幸があるってことに気が付かない不良だ。」

水穂「その言葉を彼女に伝えたら、もしかしたら違ったかもしれないな。」

と、いい、また咳をする。

蘭「ああ、またする、大丈夫か?」

拭いてきたはずの指はまた赤く染まりだす。

杉三「今回はよほどひどい不良だったんだね。もしかしたら、不良の領域を超えたのかもしれないよ。」

蘭は、水穂の背をたたいて、吐き出しやすくしてやる。

そこへ、老人たちが、何人かやってくる。みな問診票を持っているので、何かの予防接種を受けに来たのだとわかる。

水穂は、立ち上がって譲ろうとするが、咳が止まらない。

蘭「水穂、無理しなくていいよ。今日はじっとしてろ。」

杉三「あ、こないだの、秋山先生だ。」

同時に清も杉三たちのことが分かったらしい。

清「右城君、いや、磯野君じゃないか、どうしたんだね。」

杉三「あのね、新しい不良にやられたんだよ。水穂さん、不良を立ち直らせる仕事しているんだ。時々ね、こうして、新しく入った不良にやられてこっちへ来るときがあるの。だって、不良は、大体親と一緒に来るでしょ。その親もすでに殴られたりけられたりして、疲労こんばいもいいところだから、ディズニーランドに行くとか言ってだまして連れていくしかないよね。そして、大金を払って、製鉄所に置き去りにしていく。つまり人身売買だ。それに激しく傷ついた不良は、周りの人に当たり散らすの。その犠牲になるのがいつも水穂さんなんだ。」

清「犠牲になるって、その体で、か?」

杉三「だってしょうがないじゃないか。多少のことはつきものだって青柳教授は言ってた。」

清「しかし、磯野君のような、喀血をする人が犠牲になるのはおかしいと思うのだが。」

杉三「まあね、昔の不良だったら、気が付くかもしれないけど、今の不良は特別だよ。誰かが犠牲になることの美しさなんて学んでないからね、自分の不幸を嘆くしかできないんだ。そして、それを表現する手段もないから、こうして他人に当たり散らすしか方法がないんだよ。」

看護師「磯野さん、診察前に点滴しましょうか。こちらに来てください。」

調理係「じゃあ、私支えます。立てる?肩につかまって。」

水穂は調理係に支えてもらいながら、やっと立ち上がり、処置室に向かう。床の汚れは、看護師がきれいに拭く。

清「一体どういうことなんだ?右城君、」

杉三「右城じゃなくて、磯野。」

清「失礼。磯野君はなぜ、あそこまでひどい目に?」

蘭「ええ、水穂は、僕が大学院時代にお世話になった、鉄の研究をしている青柳教授の下で働いているのですが、青柳教授が、様々な問題を抱えている若い人を預かって、古代に行われていた、たたら製鉄というものを通して立ち直らせる製鉄所をやっているんです。僕らも何度か目撃したことがあるのですが、新しく預かる人を親御さんが連れてくる場合、杉ちゃんが言った通り、だまして連れてきて、製鉄所に置き去りにしていく親が後を絶たないのです。まあ、彼らの主張もわからなくはないんですけど、、、。でも、おいて行かれた若い人たちは、親御さんに捨てられたという絶望感から、誰かに当たりたくなってしまうのでしょう。だから水穂がその標的になって、ああなるのです。」

杉三「だから言っただろ、不良は感謝とか祝福とか、そういう感情が全くなくて、怒りだけでできている、わがままの塊さ!」

清「し、しかしだ、磯野君であれば、音楽学校に行ったわけだから、もっとよい就職先があったのではないか?例えば、演奏家になるとか、それが無理なら、ヤマハ音楽教室の講師になるとか、ピアノ教室を自ら立ち上げることだってできたかもしれないのに。それなのになぜ、あんな仕事で、あんな体になって、、、。」

蘭「まあ、人生にはいろんなことがあるってことですよ。」

杉三「先生、先生は人生について、何もわかってないんですね。だから、教師ってのは好きじゃないんだ。」

蘭「杉ちゃん、それはちょっと。」

と、蘭は言いかけたが、清はがっくりと落ち込む。

蘭「すみません、杉ちゃんはいつも言いすぎるところまで言ってしまうので。」

清「いや、彼の言うとおりだよ。」

蘭「いう通りって、そんな、気にしないでください。先生は、いくら時代が変わっても立派な先生です。」

清「そんなことはない。右城、いや磯野君でさえも、私は一人前にしてやれなかったのだからね。夢を持てとか、初心を忘れるなとか言い聞かせても、全くその通りに歩んだ生徒は誰もいなかったことに、私は気が付かなかったんだ。みんな私の言う通り、良い学校に進んで幸せになっていたと思っていた。ましてや、磯野君は、優秀だったから、つい、偉い人になっていると思い込んでしまっていた。それなのに、現実は、私が想像していたようになった生徒は一人もいないじゃないか、、、。」

杉三「誰もが偉い人になれるわけがないじゃないですか。そんなの、ほんの一握りですよ。あんたたちは、試験の点数さえとれば、一生ハッピーな人生を送れるって、魔法の呪文みたいな言葉を生徒に叩き込んでいるようですけど、蘭のお客さんにはそれにひどく傷ついて、リストカットがやめられないから、刺青で消してくれと言ってくるお客さんがなんと多いことか!偉い人になって幸せになれじゃなくて、どうやって嫌な奴から逃げられるかっていうのを教えてやるのが先決じゃないかな?テストで100点を取って、幸せになろうじゃなくて、自分がいつどこで何が誰をどのようにどうできるかを見つけてやれるように、導いていくのが仕事じゃないの?青柳教授の製鉄所に来ている人たちは、それがうまくできなくて、他人に当たり散らすしかやり方が見つからない、かわいそうな人たちでもあるんだよ。

それを作ってるのは、教師であるあなた達だって、早く自覚してもらいたいものです。だから学校は百害あって一利なし。そういうことなんだ。」

清「杉三さんには、全く頭が上がらない、、、。今になって、自分がなんて無意味なことばかりしてきたのか、やっと気づいたよ。本当に、私は、学校の先生という仕事をしてきて、

何をやってきたのだろうか。娘も、出て行ってしまったし、妻も、逝ってしまって、家族もきっと、杉三さんのような気持ちを持っていたのかもしれないね。」

蘭「いや、杉ちゃんは言いすぎるところがあるから、気にしないでください。」

清「いいんだよ、伊能君。かばってくれなくたって。教師をしていたのに、気が付かなかったんだから。今になって、気が付いても、もう遅いんだ。だから私も、ダメな人間さ。」

杉三「でもさ、そうたって、きがついたんなら、新しいことをすればいいんじゃない?だって、気が付けたんだもん。世の中がおかしいことにさ。そしたら、世の中をよくするために何かできないかな。僕は歩けないし、文字の読み書きもできないし。蘭も、歩けないし、水穂さんもあんなに体を悪くしてしまったんだしね。僕たちの力ではできないんだよ。だけど、先生は、立てるよ。歩けるよ、文字も読み書きできるよ。それだけじゃないじゃん。馬鹿な僕たちより、もっといろんなこと知ってるじゃん。それだから先生って呼ばれてたんじゃないのか?それだったら、それを生かして、何かできるんじゃないかと思うんだけどなあ。」

清「杉三さんは、読み書きができないことより、もっともっと素晴らしいことができますな。」

杉三「杉三さんなんか、言わなくていい。杉ちゃんだよ。僕は素晴らしいものなんて何もない。ただの馬鹿しかない。」

清「じゃあ、杉ちゃん、君にもらったその言葉、大切にとっておくよ。」

清が右手を差し出したので、杉三はそれをしっかり握る。

杉三「約束だよ!」


製鉄所。作業をしている寮生たち。その中で、美しい歌声が聞こえてくる。

寮生E「おい、あれ、誰の歌だ?きれいな声だな。」

寮生F「赤とんぼだ。なんか赤とんぼが飛んでいる様子がよくわかるようだぜ。」

村下「おい!手を止めるな、早くまさご鉄を入れろ!」

寮生E「はーい、はい。」

寮生F「はいはい、はい。」

声「夕焼け小焼けの赤とんぼ、止まっているよ、竿の先、、、。」

声は、桜の間から聞こえてくるのであった。














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