怖さというものも色々ありますが、このお話は騒ぎ立てたり、山や谷があるわけではなく、実際にあったことを、その場で体験しているような雰囲気を醸し出しています。ついつい読んでいて引き込まれてしまい、幼かった頃の「怖さ」を思い出して、一人でいるのが不安になってしまうような、そんな経験をさせてくれるお話です。
この度は「お化け企画②」に参加してくださり、ありがとうございました。田舎の風景描写が緻密で、すーと想像することができました。なのに、奇妙な音については、敢えて曖昧に描かれている。それが余計に怖いと感じました。リアルな日常の中の不確かな現象。果たしてその音の主はなんだったのか。色々と想像させられます。にぎた