生きる意味

@Minamimaria

第1話

ある夏、二歳か三歳だった。1つ違いの姉は幼稚園。私は姉が幼稚園に行くのを泣いて見送った。そんなある日、両親は共働きで、家には祖母、祖父の私の三人だった。

祖父から、おいで、と手招きされた。普通に駆け寄った。自分の寝室に招かれ、押し倒されまだ胸も出ていない私にさわりまくり、キスをしたり、陰部をさわり、ニヤニヤしながら、私は触られていた。祖母から呼ばれ、急いで外に置いてあった補助付き自転車に乗っていたふりをした。

祖母から、どこにいたのか⁉と詰め寄られた。私は自転車に乗っていたと言った。

祖母は、嘘つけ❗それでも自転車に乗ってたと嘘をついた。何回も何回も押し問答が続く。観念した私は、おじいちゃんからおいでと言われて、体を触られていたと答えた。祖母は何と言ったか⁉今でも記憶に残ってる。私を脅したのだ。

まるで私が悪いかのようにお父さん、お母さんに言う。怖い人相で私を脅したのだ。今考えれば。

脅される必要なく、私はお父さん、お母さんには言わないで、とお願いしたのだ。祖母はそれでも言うと言った。脅され、まるで孫が祖父を誘惑したとでも勘違いしたのか⁉私は幼いながらに、この祖父からされた行為をいけない事だと悟ったのだ。知るにはまだ早すぎた。祖母はそれから両親に言ったか言わなかったかはわからない。

この日から私は、今日まで家族の愛を知らないで生きている。少なくとも、行為をされる前、両親から可愛がられ、祖母から可愛がられ、生きていたような気がする。しかし祖父からの性的虐待以降からは、両親は変わった。祖母も変わった。性的虐待はこの日を境にずっと続いていく。祖母は見てみぬふり、父は私に暴力、母は気がついていたのか⁉言えないまま、時が過ぎていく。

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