いつまでも変わらぬ君へ

作者 雪瀬ひうろ

27

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★★★ Excellent!!!

クローゼットの中が異世界と繋がる、というあらすじからして、てっきり今流行りのゲームっぽいファンタジーかと思いきや、意外な事にこれがしっとりとしたお話。
長命なエルフとそうではない人間。この二人の純愛が何とも切ない。
短いのに深い余韻を残す素敵なお話です。

★★★ Excellent!!!

 現実世界と異世界。
 二つの世界で生きる男女の恋模様を、四季の訪れとともに描いた静かな恋愛ファンタジーでした。本作を読んでいる途中、かなり描写がそぎ落とされていて物足りなさを感じたのですが、最終章でその理由が分かりとても切ない気持ちになりました。
 静かに振る雪のように、心に切なさが募っていく物語です。
 是非、お読みください。
 
 

★★★ Excellent!!!

世に蔓延る異世界物の際立った特徴と言えば、『こちら』から『あちら』へと旅立つ事だと私は思う。良くも悪くもそれが普通で一種のテンプレートである。しかしながら、本作の舞台はこちらでもあちらでもないように思えた。
言うなれば、狭間。
偶然繋がった世界の間で生きる彼らの物語である。そこに異世界に旅立つ程の物語の壮大さはないが、二人の間にそんな物はまるで必要ない。彼らは彼らだけで完結する。
読んでいて微笑ましく、短編ながらも異世界物ではあまり触れられていないように思える寿命についてのアンサーも成されていた為に満足度の高い内容でした。