青色の青春

「再会」

　二年後、三人は成人式で再会した。

「苺！久しぶり。」

「えっ！美桜？久しぶり。」

卒業後は別々の道に進んだため、三人はSNSで連絡を取っていただけで、会うのは二年ぶりだった。

「将生も今日来るって言ってたよね？どこにいるんだろう？」

「ちょっとこっち来て、美桜。」

「えっ、何？」

苺についていくと、そこには少しだけ大人になった将生がいた。高校時代は茶髪で、身だしなみが整っていなかった将生が、今は黒髪で、ピシッとしたスーツを着ていた。

「将生？」

「うん。久しぶり。今日は美桜に伝えたいことがあって……。」

「何？」

「俺と結婚してください。一生美桜のこと愛します。」

指輪を手に持ち、将生がついにプロポーズをした。これは苺と一緒に三か月前から考えた計画だったのだ。勿論、髪の毛の色や服装も。

「はい。お願いします。」

　高校二年の三学期の将生の転校から始まった恋。それはめでたく実を結び、結婚し、三人の子供にも恵まれて、最期まで二人は幸せに暮らしました。（勿論、苺も。）