第11話感動巨編。

 ……うんいや! ちょっと待て! あったかかったり冷たかったり……? これは嗜好としては悪い事ではない。むしろ文章を書く、思考する、という上で大事な気分転換、もとい、切り替えスイッチだ! 見つけた! 切り替えスイッチを見つけたぞ――!


 ようするに、ラブコメでも戦記物でも、ハードボイルドでもなんでもいいが、ようは刺激物なのだ、読者にとって。だから、甘々だったりハードだったりというジャンル分けがあるわけで……するとどうよ? 私の文章、誰が読むの? 誰にあてて書いてるのよ!?


 まずい。根本的な部分を忘れてた。読者は誰かってこと……。これね、一人で書いてるとありがちなのよー。肝心の読者さんの顔。これ見えてないとどうにもなんないよー。どうしよう……。うーんうーん。まあ、第一の読者が自分自身であるのは確かだ。だからといって、自分のために書いてどうするんだ? そんなのみんな「机の引き出し」に入れて、とり出してくんなって言うよ。けどでも、私は書きたいんだもん。ドラマティックで怒涛の展開でどおーっと感情を押し流してしまうような、感動巨編!


 ……でもちょっと自信がない。読み手がどう受け取るかなんてわかんないしね?


 はうーん、むつかしい。





(とかなんとか、言ってる場合か!)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る