第10話一息入れる。

 じりじりくるなあ、この展開。って、私だけか? でも前田珠子さんってこういう感じだった気がする。


 ……人まねはこれくらいにして。


 ダラダラ書いてページ数かせぐっていうんなら、これは有効な手段なのよ……。あんまり濃厚でも読者がついてこれないからね。


 ……あー、でもどうなのかしら? もっと薄めるべきかしらWEB小説って。


 こく、こくと梅昆布茶を口にする。思ったより薄めのお味。のこりが少なかったからなあ。また買ってきてもらおう。


 ……薄味ってさー、飲みやすくて癖になるよねー。口の中が物足りない感じがするから、くいくい飲んじゃう。もしかしてWEB小説もそうなのかな?


 こくこくこくっ。


 そうか、このお茶を飲む感じ、WEB小説に多用される一行空けにあたるのかもな。一息いれるの。でないと目が痛くなる(と、個人的に思っている)から。


 こくっ、こくこく。


 喉が乾くよねー。どうして物語の主人公は大事なところで、喉が乾かないの? 手に汗握らないの? それはやっぱり、ストーリーを追う上でリズムが悪いから? そうでなかったら、一息入れたりするのかな。


 ……いや、バトルシーンでお茶飲むのはなしだろう。なしの方向で行こう。


 ふう、お茶、飲み終えてしまった。もう一杯淹れてこよ。





 アイスもなかを食べてしまった。口の中冷たい。梅昆布茶を飲むとほっとする。なんだか冷たくなったりあったかくなったり、口に刺激物をどかどか投入してる気がするが、気のせいだ。きっと……。





(とか言って、またなにかに気づいてしまう自分が次に現れます)


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