第8話モノマネもする。

 哀しい話にしてしまった……。


     ◆   ◆   ◆


 転・とある村にて、爆弾を爆破した後、テレパシーによって逃げることのできた人々が集まってきた。爆心地に一人立っている少女。


「ああ、あなたなのですね。私に逃げろと言ってくださったのは」


「こうなることがわかっていて……」


 村の家並みは粉々だった。それが少女を中心に被害をこうむった形になっている。彼女は髪の毛一本、傷ひとつついていない。人形の形をした爆弾を破裂させたというのに。


「むごいことをさせる……おいたわしや、女神」


「そうだ、あなたは姫神さまなのだ」


「だから人間ではない。道理で私たちを助けてくれるはずだ」


 結・「女神! 女神が降臨された!」


     ◆   ◆   ◆


 ふむ。どうよ、これで最初の「我こそは剣の女神」につながるじゃない。


 あとは、バトルシーンね。神坂一さんのノリを学ぼうか。


 私は「ロスト・ユニバース①」を手に取ってじっくりと中身をなめるように読んだ。


 ……あのね? ちょこーっと言いたい。書き文字を(擬音)でっかくするのは無理だけど、それ以前に、敵を足で踏むとか(しかも動かなくなるまで)被害はマントが汚れるだけ、(いや、留置所に入るか)とか。歴史ものや戦記ものとはまるで別次元の戦いよ? まだプロローグだけど。これ読み進めていいのかな?


 これちょっとノリノリすぎてついてゆけない!


 私は前田珠子さんの「鬱金の暁闇⑩」を手にした。これで行こう!





 ……本編読んだけれど、どうも。味が、というよりかテイストが違う。私が目指す方向と限りなく近い――そりゃそう。この人の本読んで育ったのだから。けど、でも違うな。安易に人まねしてもしょうがなくない? 考え直すべき?


 ……でも一回、マネしてみよう。


(作家志望は必ずやってしまう;;)


     ◆   ◆   ◆

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