第7話作家志望者がやること。

 解決した。もう話はクライマックスだから、そこに至るまでを書いた方が良いかも。


 たとえばなー。





 起・汚泥の中で彼女はまだ生きていた。足を持って引きずられ、長い髪の間から懇願のまなざしを向けるも、城の兵士は気づかない。真っ暗な洞窟にたくさんの死体と共に閉じ込められ、火を放たれる。


 これではまるで……。


 疑念は彼女が生還してから、はっきりとした。


「人間ではない!?」


 それは畏れられた。だが、中にはしたたかなものもいて、


「魔女が利用できる時代が来た……」


 時は2XXX年。彼女は生きた爆弾として、各地の村々に派遣され、何度も爆破されたが生き残った。


     ◆   ◆   ◆


 こりこり、こめかみの上をひっかいて、新たなプロットを見直す。


     ◆   ◆   ◆


 承・血塗られた日々。命令により爆弾の人形を抱いて、特攻する少女。何度村々を滅ぼしても生還するので利用される。誰も彼女を人間扱いしない。「コードネーム・ゴッデス」の名で知れ渡るが、その正体が幼い少女だとは誰も知らない、ゆえに気づかれずに実行できる。無垢な瞳の少女。しかし効率の悪さが目立ち、上層部がそろそろ本当に死んでほしいと考える。彼女が爆弾を運んだあと、重火器で村を消炭にする。だが死なない。そして実は彼女は特攻する際、周囲の人々にテレパシーで逃げるように言って聞かせていた。生存率は百パーセント。


     ◆   ◆   ◆


(こんなんで賞とれるんかな)

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