第4話それはなぜ?


「血にまみれた女神よ、呪われろ」


 とか言って、男神は敗れるわけだけど……。そこそこしぶとい。女神を苦戦させる。でないと出てきた意味がなくなっちゃう。


 けど、省く。後で書こう。


      ◆   ◆   ◆


(強敵敗れる)


      ◆   ◆   ◆


 そこへ、先の少年が流された場所で、これ――場所が悪い。黒い闇の神殿だった。そして、なお悪いことに、敗れた男神が流れ着いた場所だったのだ。


『男神の妄執に憑りつかれた少年、暗がりの奥でむくりと起き上がり、悟ったように』


 てん。


「なべての罪をあがなえ、女神」


『光のない目でそうつぶやき、勢いをつけて天上へと舞い上がった』


 まる。


      ◆   ◆   ◆


 ええ? ここから結部に入るの苦しい……。


      ◆   ◆   ◆


(戦って勝つ)


「女神は正しい」


     ◆   ◆   ◆


 で、これをプロットにして……。


 バトルシーンどうしよう? 私、摸擬刀くらいしか持ったことがない。本物ってあんなに軽いかなあ……? いや、木刀の方が重かったような。


 ……剣の女神って、どんなかなあ? 女神なんだから、気高く美しいよねえ。どうしてあの少年は、剣も持てない手をして戦場に行きたがったのかなあ。実は詩人だったりして。だったら、変な逆恨みなんてしないで、あっけなく終わるんじゃない? どういうこと?


「私に手柄を立てさせてください」


 なんていうんだったら、わからなくもない。でも女神は高潔だから、断った。えこひいきしない主義。じゃあ、少年の方が悪いじゃない。バカみたい。


 がりがりがり、頭頂部をかく。頭を使うとポカポカあったかくなるのはなんでだろうか?


 空調効いてるのに。ガンガン。


 ガンガン行こう。ガンガン。





 あ……!





 あっけなく、でいいんじゃないかな? 少年、あっけなく命を落とす。それが無念で、男神に憑りつかれる原因になる。そうしよう。





(この時はそうするしかないと思った)


     ◆   ◆   ◆

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