カミナリ

カミナリ

ほら！しっかりみなきゃ！

そういってカーテンを開けたのは誰？

雨が降る真夜中に雷が、

たくさんおちている。

ここではないどこかに。

電気を消して、部屋の小さな窓の

カーテンを開いて、外をこっそり覗く。

そこには黒い暗い空から突き刺さる

ように伸びてくる眩しい線が。

雷様が落ちてくるときには

目を開けていられなくなるように、

辺りが光り輝く。

ゴロゴロという、

おなかの底に響くような音をならして。

ついでに雨を引き連れて。

外では美しい雷様が楽しそうに遊んでいる。

それでも、私の部屋の小さな窓からは

少ししか見えない。

小さく切り取られた眩しい夜空を、

一瞬一瞬心に焼き付けて、

わたしも美しくなりたい。

ほら、しっかりみなきゃ。

また雨がふってきたよ。