第79話 コーヒーはいかが
あれから、とんとん飛翔豚で、木戸のある控室に戻った。
「怪我はないか?」
「はい、お蔭様で」
ネコーコ・ハルミ姫に椅子をすすめ、セクシー・ド・ヨンゲーンは、ゆったりとコーヒーをいれていた。
最高だ。
この気持ちをこのまま言葉にしたらいいのかも知れない。
「毎日、姫と美味しいコーヒーが飲みたい」
セクシー・ド・ヨンゲーンの最上級のプロポーズの言葉であった。
「……はい。私もそう思います」
うつむき加減のネコーコ・ハルミ姫は、まるで新妻のようだ。
可憐で控えめ。
美しく決して屈しない。
セクシー・ド・ヨンゲーンが求めていた女性は、彼女しかいない。
コトリとカップを置いた。
「コーヒーの前に……」
二人はゆっくりと口元を近付けた。
ゆっったりとした時間が流れた。
「コーヒーが冷めない内に飲もうか」
「はい……。セクシー・ド・ヨンゲーン様」
「ええ! セクシー・ド・ヨンゲーン様? これから、呼び方会議しよう!」
もう、コーヒーふくかと思ったよ。
「も、申し訳ございません……」
もうー。
もうー。
可愛いんだからー!
これじゃあ、可愛い赤ちゃんが、随分と先になっちゃうでしょう。
幸せ一杯。
Fin……と思いきや!
我は作者なりー。
エピローグはどうしたー、セクシー・ド・ヨンゲーン!
「よそ様に、幸せっぷりを見せると悪いぷり」
「いいじゃない、あなた。可愛い我が子の話でも」
「内緒ったら、内緒っぷりよ!」
はいはい……。
今度こそ
Fin
お粗末様でした。
ラノベ転生変態漢ぶたの冒険<人生分岐だらけ いすみ 静江 @uhi_cna
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます