第62話 スェクスィーパワー

 何としても、もとのセクシー・ド・ヨンゲーンの姿に戻らなければ。

 ネコーコ・ハルミ姫ときちんと言葉で話したい。

 スェクスィーパワーをもって戻るか。


 ♪ ぶひひー!

 ♪ ぶひひー!

 ♪ ぶひぶひぶっひっひー!


 小さく踊ってみたが、何もスェクスィーパワーがみなぎって来なかった。

 何故だ。

 ここに麗しい姫もおられるのに。

 セクシー・ド・ヨンゲーン、背中から危機が迫って来ているよ。


「四元豚ちゃん、懐かしいわね」


 懐かしい?

 この姿が懐かしいと言うのか?

 そして、四元豚ちゃんとは……。


 ぶひー。


「いねーな。折角、宮殿に案内してやると言うのに。ライバルとの最後のコーヒーでもと思ったが」


 サスケヒゲゾー伯爵にそんな殊勝な気持ちがあったとは驚きだな。


「おい、豚の丸焼きブー! セクシー・ド・ヨンゲーンの試合放棄により、サスケヒゲゾー伯爵の不戦勝が決まりだ。これから、クリスタール宮殿で祝勝会だ」


 丸焼きかよ! 

 すると、姫との逢瀬はなくなるのか?


 >分岐<


 A 祝勝会へと支度を進める。

   第64話へ。https://kakuyomu.jp/works/1177354054883918985/episodes/1177354054884459087


 B コーヒーブレイクで漢同士。

   第65話へ。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054883918985/episodes/1177354054884459122

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