第64話 丸焼き危機

 サスケヒゲゾー伯爵の祝勝会をしようと思っていたのか、宮殿へと向かう。

 スェクスィーパワーもこの四つん這いの姿では効果がないのか。

 クリスタ―ル宮殿の入場券をサスケヒゲゾー伯爵自身も従者が使うとかほざいていたが警備に渡していた。

 無人改札ではなかった。

 この辺りで有人改札とは、流石、お金のある方は違いますぜ。


「おい、お前は本当に毒のない豚か? 命をかけてまで、丸焼きを食べたくはないからな」


 ぶひ。


 そうか、毒を盛ればいいのか。

 いや、待てよ、それでは、自分も死んでしまう。

 ましてや、姫の口に入ってはいけない。


「折角だから、これから、ネコーコ・ハルミ姫との挙式を見ていくか。豚。丸焼きは最後でよいぞ」


 まさか、セクシー・ド・ヨンゲーンと知ってのことではあるまいな。

 許すまじ。

 焼くなぶひ。


「おー、丸焼きの支度をしろ! ヤキモチも一緒に焼いてしまえ!」




 ……主人公撃沈でいいのか!



焼くなー

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