第11話 ゆうなずむ

「犬君、君は最初から犬でもなければ豚でもないのよ。そろそろシンデレラの魔法を解きなさい」

 猫野は相変わらず優しかった。

 でも、犬君はふがふが語になってしまった為、うまく伝えることができなくなってしまった。

 そう、大事な話を。


 ふがふが。

「魔法の解き方ね……」

 猫野の気遣いは、神級だった。

 この神対応で、ふがふが語でも分かって貰えた。


「いらっしゃい、四元豚ちゃん。犬君なのでしょう?」

 ふんがー!


 ゆうなずむ中、こだました。


 >分岐<


 A いらっしゃいと言われて、素直に懐に飛び込んだ。

   第14話へ。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054883918985/episodes/1177354054884220555


 B いらっしゃいって、豚になった姿は恥ずかしい。

   俺だけ先に帰ろうとその場を去った。

   第7話へ。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054883918985/episodes/1177354054884199263

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